
みなさん、こんにちは!
ダイワのタフネスベイトリールを代表する「ジリオン」シリーズ。初代の誕生から20年を超え、世界中のフィールドで多くのアングラーを支え続けてきた系譜に、2026年秋、注目すべきモデルが追加されます。
それが、26 ジリオン TW 150(ZILLION TW 150)、通称「ONE-FIFTY」です。
近年のフィッシングシーンではプレッシャーの増加にともない、ルアーを誰も届かないスポットへ運ぶ遠投性能や、太糸・PEラインを用いたパワーゲームへの適応力が強く求められています。本作はまさにその課題に向き合い、バスフィッシングからソルトゲームのシーバスやロックフィッシュまでを視野に入れたボーダレススペックとして設計されました。
26ジリオンTW150は、単なる既存モデルのサイズアップ版ではありません。G1ジュラルミン製36mmスプールの慣性モーメントと、フルアルミの屈強なコンパクトボディを融合させています。キャスト後半の伸びを高めた、ダイワのロングキャスト&タフネスリールです。
それでは、このリールが持つ性能と、具体的な使い分けについて分かりやすく解説していきます。
1. 26ジリオン TW 150のスペック一覧
ダイワ公式が公開している26ジリオンTW150の仕様データをまとめました。ご自身の狙うスタイルに合うギヤ比をここでチェックしてください。
| 品番 | ギア比 | 最大巻上長 (cm) | 自重 (g) | 最大ドラグ力 (kg) | スプール径/幅 (mm) | 糸巻量ナイロン (lb-m) | 糸巻量PE (号-m) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 150 | 6.3 | 70 | 215 | 6.0 | 36/24 | 16-125, 20-100, 25-80 | 2-230, 3-150 |
| 150L | 6.3 | 70 | 215 | 6.0 | 36/24 | 16-125, 20-100, 25-80 | 2-230, 3-150 |
| 150H | 7.3 | 82 | 215 | 6.0 | 36/24 | 16-125, 20-100, 25-80 | 2-230, 3-150 |
| 150HL | 7.3 | 82 | 215 | 6.0 | 36/24 | 16-125, 20-100, 25-80 | 2-230, 3-150 |
| 150XH | 8.4 | 94 | 215 | 5.5 | 36/24 | 16-125, 20-100, 25-80 | 2-230, 3-150 |
| 150XHL | 8.4 | 94 | 215 | 5.5 | 36/24 | 16-125, 20-100, 25-80 | 2-230, 3-150 |
※淡水・海水(ソルト)両対応です。
自重215gの理由とロッドバランス
150g前後の軽量リールが増えている中、215gという自重は重いと感じるかもしれません。しかし、この重さはフレームから両サイドプレートまでアルミニウム合金で固めたフルメタルハウジング仕様によるものです。負荷が強くかかる場面でもボディがたわまない剛性を最優先した、必要な質量といえます。
実際にロッドへセットすると、重心が手元のリールシート付近に集中します。そのため竿先(ティップ)が軽く感じられ、ロッドを振り抜くスイングスピードが安定します。1日中キャストを続けても手元がブレにくく、持ち重りによる疲労感を抑える絶妙なバランスに仕上がっています。

太糸パワーゲームに最適な糸巻量
ナイロン20lbが100m、PE3号が150mというラインキャパシティは、太糸をメインにするパワーゲームで強みを発揮します。
バスフィッシングでのビッグベイトゲームやフロッグゲーム、琵琶湖などの広大なフィールドでのヘビキャロ大遠投はもちろん、ソルトゲームでのベイトシーバス(コノシロパターン)やハードロックフィッシュなど、太糸を十分に巻いて大型魚と対峙したいアングラーにとって使い勝手の良い黄金のサイズ感です。

2. 36mmスプールと遠投ブレーキの強み
26ジリオンTW150の心臓部といえるのが、G1ジュラルミンを採用した径36mmの大口径スプールと、遠投専用ブレーキMAG-Z BOOST(マグゼット ブースト)の組み合わせです。
SVとの違いと扱えるルアー重量
SVスプール(SV BOOST)は、軽量ルアーから中量級までをトラブルレスで投げることに特化しています。ブレーキがしっかりと効くため、バックラッシュしにくいのが特徴です。
対して、26ジリオンTW150に採用されているMAG-Z BOOST(LCコンセプト)は、スプールの回転慣性を活かしてキャスト後半の伸びを絞り出すことに特化しています。キャスト初期の最もバックラッシュしやすい瞬間だけ強めにブレーキをかけ、スプール回転が安定した中盤以降にブレーキを自動的かつ段階的に弱める機構です。
スプール径が36mmと大きいため、一度回転が始まれば走り出したら止まらない慣性力が働きます。さらに今作はスプール幅が24mmにナロー化されているため、キャスト時のライン放出角度が安定します。14g以上のルアーをキャストしたときの、低弾道で一直線に伸びていくキャストフィールは、これまでのSV機では味わえなかった強みです。
ただし、慣性が大きい分、10g以下の軽量ルアーをピンスポットへ小刻みに投げるような釣りには不向きです。快適に扱える下限は10g前後からとなり、本領を発揮するのは14g以上のバイブレーション、ヘビキャロ、ビッグベイトなどの中〜重量級ルアーのフルキャストになります。
3. フルメタルボディと新型TWSの強み
本作はダイワの設計思想HYPERDRIVE DESIGN(ハイパードライブデザイン)をベースとしており、負荷がかかっても歪みにくい屈強な構造をしています。
一部に樹脂素材を使用したリールとは異なり、フレーム、ギア側サイドプレート、ダイヤル側セットプレートのすべてに高強度なアルミニウム合金を採用したHYPER ARMED HOUSING(FULL AL)仕様です。マグナムクランクや重いアラバマリグを1日中巻き続けてもボディがたわみにくく、ギアの噛み合わせがブレないため、滑らかな巻き心地が持続します。
PEリーダーの結び目は抜けるのか
PEラインを用いたパワーゲームにおいて、リーダーの結び目(ノット)がレベルワインダーに引っかかって失速することはアングラーのストレスになります。
26ジリオンTW150は、太糸やPEラインの運用を前提とした新設計テーパーTWS(Tウィングシステム)を搭載しています。大型サイズを採用し、開口部の入り口から出口にかけてテーパーを施すことで、糸案内部の横幅をワイド化しました。これにより、PEライン特有のバタつきを抑えながら、結び目がスムーズにすり抜ける設計になっています。
太いモノフィラメントラインをルアーに直結するシーンはもちろん、PE3号に厚みのあるリーダーを結束するようなシステムでも、ライン放出時の抵抗や引っかかり感を抑え、スムーズにラインが送り出されます。結び目の抜けが改善されたことで、キャスト時のラインブレイク(高切れ)トラブルを未然に防ぎ、優れたキャストフィールを支えています。
※なお、トラブルを回避するためにも、結束部はロッドのガイドより外側に出すことをお勧めします。
4. ドラグクリックと逆転防止の強み
大型魚とのパワーファイトを確実なものにするため、本作には上位機種並みの堅牢なドラグとセーフティシステムが組み込まれています。
十分なドラグ力と待望のクリック音
最大ドラグ力は6.0kg(XHモデルは5.5kg)を確保しており、このクラスのベイトリールとして非常に力強い仕様です。ダイワ独自のATD(オートマチックドラグシステム)を採用しているため、魚の急な突っ込みに対しても滑らかに追従して効き続けます。
さらに、アングラーからの要望が多かったドラグ引き出しクリックを搭載しています。魚が走ってドラグが滑り出す際に小気味よいクリック音が鳴るため、魚のスピードやラインの限界値を耳で正確に判断できます。障害物周りでのタイトな攻防や、突発的な突っ込みが多いシーバスゲームでも、大きな安心感に繋がります。
逆転を防ぐダブルストッパー機構
大物相手のフッキングやラフなファイトを安心して行うため、本作にはパーフェクトダブルストッパーが採用されています。
これは、通常のインフィニットストッパーに加え、メカ式ストッパーを搭載したセーフティ機構です。万が一の逆転トラブルを防ぐこの仕様は、本来300番クラス以上の大型リールに多く見られる強固な装備です。過酷な環境での使用でも、動作への信頼性を高めてファイトを完遂できます。
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ダイワ 26 ジリオン TW 150HL(左巻き・ハイギア)
ダイワ 26 ジリオン TW 150XHL(左巻き・エクストラハイギア)
5. ソルト使用後の手入れ方法
本作は海水対応のタフネスリールですが、ソルトゲームで長く快適に使い続けるためには、使用後の適切なメンテナンスが不可欠です。
基本は使用直後の流水洗い
海釣りで使用した後は、塩噛みや錆びを防ぐために水没させずに流水で洗うのが鉄則です。
まず、塩分が侵入しにくくするためにドラグをしっかりと締め込みます。その状態で、水道の流水を当てながら各部を洗い流してください。
特に、PEラインが塩分を含みやすいスプール周りや、新設計のテーパーTWSのガイド部分は、塩分が残りやすいため念入りに洗い流すことが重要です。
洗浄時の重要な注意点
洗う際は、内部のグリスが流れ出してしまうのを防ぐため、温水ではなく必ず冷水(常温の水)を使用してください。
ダイワの公式手順では、クラッチの隙間に入り込んだ塩分を完全に落とすために、ハンドルやクラッチレバーを小刻みに動かしながら水をかけることが推奨されています。
洗い終わった後は、ハンドルやクラッチを動かしてしっかり水気を切り、ドラグを完全に緩めてから、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させてください。

6. 歴代ジリオンとの使い分け
「結局、自分が買うべきジリオンはどれ?」と迷っている方へ、それぞれの特徴を踏まえた使い分けの基準を解説します。
まずは、各モデルのスペックとキャラクターの違いを一覧表でチェックしてみましょう。
| 機種名 | スプール径 | 自重 | 得意なルアーウエイト | 主な用途・キャラクター |
|---|---|---|---|---|
| 26 ジリオン TW 150 | 36mm | 215g | 14g〜重量級 | オープンエリアでの大遠投・パワーゲーム |
| 21 ジリオン SV TW | 34mm | 175g | 5g〜18g | おかっぱりでの高いバーサタイル性能 |
| 22 ジリオン TW HD | 34mm | 200g | 7g〜中・重量級 | 太糸を用いたカバー撃ちやパワーフィネス |
| 18 ジリオン TW HD | 36mm | 230g | 14g〜重量級 | 26モデルの実質的な前身(旧モデル) |
21ジリオンSV TWとの違い
21ジリオンSV TWは、5gから18g前後の軽量〜中量ルアーをバックラッシュの不安なく快適に扱えるバーサタイル機です。1台のタックルでライトテキサスから小ぶりなプラグまで幅広くこなしたいおかっぱりアングラーに適しています。
対して26ジリオンTW 150は、軽量ルアーの扱いこそ苦手ですが、14g以上のルアーを遠投した際の飛距離や後半の伸びではSV機を大きく上回ります。
22ジリオンTW HDとの違い
22ジリオンTW HDは、ヘビーなG1ジュラルミン製34mmスプールを搭載し、太糸を巻いてカバー(障害物)周りをタイトに攻めるパンチングや、ボートからのピッチングなど、手返しと近接パワー戦に向いています。
対して36mm大口径スプールを持つ26ジリオンTW 150は、オープンウォーターでルアーをはるか彼方まで飛ばし、広範囲を効率よく探るロングキャストゲームにおいて本領を発揮します。
18ジリオンTW HD 1520との違い
糸巻量(ナイロン20lb-100m、PE2号-230m)のスペックが完全に一致する18ジリオンTW HDは、この26ジリオンTW 150の「実質的な前身」にあたります。
26ジリオンTW 150は、18モデルから自重が15gも軽量化(230g→215g)されました。さらに、ハイパードライブデザイン、ドラグ引き出しクリック、新型テーパーTWSなど、ダイワの最新テクノロジーを網羅した正統進化アップデート版となっています。旧モデルからの買い替えを検討する価値は十分にあります。
選び方のまとめ
- 軽量〜中量ルアーの手返しとトラブルレスさなら「21 ジリオン SV TW
」
- 太糸を使ったカバーでの接近戦・パワー戦なら「22 ジリオン TW HD
」
- 広大なエリアでの大遠投・ストロングゲームなら「26 ジリオン TW 150
」
7. ギア比別の特徴と最適な選び方
26ジリオンTW150に用意された3つのギア比は、投げるルアーの引き抵抗やアプローチによって使い分けられます。ご自身のスタイルに合わせた最適なギア比を選びましょう。
ノーマルギア(ギア比6.3:最大巻上長70cm)
ハンドルを一定のスピードで、最も軽い力で巻き続けられるギア比です。ルアーが水中の障害物やボトムに当たった感触を、手元のハンドルノブを通じて明確に察知できます。ディープクランクやマグナムクランク、大型バイブレーションの等速巻きなど、抵抗の大きいプラグを扱い続ける巻物スタイルに向いています。
ハイギア(ギア比7.3:最大巻上長82cm)
巻き取りスピードとパワーのバランスが良く、おかっぱりでのサーチゲームからソルトゲームまで、最も幅広い釣りに対応できるギア比です。ルアーを動かす釣りから巻く釣りまで幅広くこなせるため、最初の1台に迷った場合はこのハイギアをおすすめします。
エクストラハイギア(ギア比8.4:最大巻上長94cm)
ハンドル1回転あたり94cmという素早い回収スピードが最大の特徴です。ビッグベイトの素早いアクション(デジ巻きなど)や、高比重ノーシンカーのボトムジャークといった、糸フケを素早く回収する釣りに適しています。また、遠投先で掛けた大型魚を一気に引き寄せ、障害物に巻かれるのを防ぐストロングゲームでも必須のスペックです。
8. おすすめタックルセッティング
本機が持つ遠投性能と力強い巻き上げ力を十分に発揮するための、おすすめのロッドとラインの組み合わせをご紹介します。
おすすめロッド
36mmスプールのキャストパワーと、フルアルミボディの剛性を活かすためには、ルアーのウエイトをしっかり乗せて振り抜けるロッドが必要です。
バス用ロッド
バスフィッシングには、ダイワ ブラックレーベル SC C69MH-2がおすすめです。重量級のルアーからカバー周りでのフロッグゲームまで幅広く対応でき、大遠投先でのフッキングパワーを兼ね備えた一本です。26ジリオン150のパワーを活かしきるなら、このロッドを選ぶと相性が抜群です。
ソルト用ロッド
ソルトゲームでPEラインを使用する場合は、ダイワ ラテオ 93MB・Kがおすすめです。しなやかな穂先がシーバスの突っ込みによるバラシを抑え、高いハリとブランクスの強さで重量級ルアーの大遠投をしっかりと支えてくれます。
おすすめライン
新設計テーパーTWSの放出性能を落とさず、遠投時の摩擦に耐えるラインシステムを選びましょう。
メインのPEライン
PEラインは、現行品のダイワ UVF PEデュラセンサー×8EX+Si3 2.0号がおすすめです。従来品より滑らかさと耐摩耗性が向上した8本撚りPEで、新型TWSとの相性も良く、キャスト時のスムーズなライン放出を支えます。
ショックリーダー
リーダーには、ダイワ MTリーダーEX2 TYPE-F 25lbを合わせるのがおすすめです。新設計の大型テーパーTWSをスムーズに通過するしなやかさを持ちながら、障害物周りでの擦れに対して高い強度を発揮します。
まとめ:ボーダレスに戦うタフネス
ダイワの26ジリオンTW150は、遠投専用の径36mmスプールと、歪みを抑えるフルメタルボディ、セッティングを活かす新設計テーパーTWSが組み合わさったリールです。
決して軽量ルアー向けの万能モデルではありません。しかし、14g以上のルアーを遥か彼方へ飛ばし、大型のシーバスやブラックバスを力でねじ伏せるストロングゲームにおいて頼れる武器になります。
1台でビッグベイト、ヘビキャロ、シーバス、ロックフィッシュまでを網羅し、過酷な環境でタフに使い倒せる耐久性を備えています。
2026年秋の注目モデルですので、チャンスを逃さず早めに確保しておくことをおすすめします。
水面に響くキャストサウンドとドラグクリック音とともに、未踏の領域に潜む大型魚をその手で掴み取ってください。



