
みなさん、こんにちは!
今回は、バス釣りで大物(デカバス)を狙うための定番ルアー「ラバージグ」について分かりやすく解説します。
「見た目がモジャモジャしていて使い方が分からない」「テキサスリグやフリーリグと何が違うの?」と、敬遠していませんか。しかし、50cmを超えるような大型のブラックバスを狙って釣るために、ラバージグは非常に有効なルアーです。
ラバージグは、バスが好むザリガニやブルーギルのボリューム感をリアルに再現できます。
さらに、根掛かりを防ぐブラシガードと太いフックを備えたモデルは、他のルアーでは攻められない「分厚い障害物の最奥」から魚を強引に引きずり出すことが可能です。
この記事では、初心者が迷いがちなヘッド形状による特徴の違いから、重さの基準、ガードの調整方法、さらにはスモラバの「吊るし」まで、分かりやすくご紹介します。
1. ラバージグとは?テキサスリグやフリーリグとの違い
ラバージグとは、オモリ(ヘッド)と針(フック)が一体になった「ジグヘッド」に、シリコンやゴム製の細いラバーを巻きつけたルアーです。
使う際は、針の部分に「トレーラー」と呼ばれるワームを装着します。トレーラーを付けることで水中での沈む速さをコントロールし、ルアーの姿勢を安定させることができます。
同じように障害物を攻めるテキサスリグやフリーリグと比較したとき、ラバージグには次の3つの強みがあります。
ボリューム感で大物を狙える
ワーム単体のリグに比べ、水中で大きく広がるラバーの存在感は際立っています。
この独特なシルエットがザリガニなどのエサに見えるため、小さな魚からの反応を抑え、大型のバスを選んで釣るアプローチが可能になります。
針先が上を向くためフッキングが良い
テキサスリグなどは、着底時にワームが横に倒れ込んでフックが寝てしまうことがあります。
一方、ラバージグはヘッドの形状によってボトムで姿勢が安定しやすく、常に針先が上を向きやすい構造です。バスが食いついた際、最も外れにくい上顎を太いフックでしっかりと貫くことができます。
生き物のように動くフレア効果
ルアーが着底した瞬間や、動かすのを止めたとき、水圧から解放されたラバーが「フワッ」と自発的に大きく広がります。これをラバーの「フレア効果」と呼びます。
まるでルアー自体が呼吸しているかのような自然な微波動が、警戒心の強い大物の捕食スイッチを刺激します。
2. 形状別に見るラバージグの特徴と使い分け
ラバージグはオモリ(ヘッド)の形状と、ラインを結ぶアイ(ラインを通す輪っか)の位置によって、得意なシチュエーションが大きく異なります。まずは基本となる種類を押さえておきましょう。
アーキーヘッドジグ(カバー撃ち用)
ヘッドが矢尻のように尖っており、ラインを結ぶアイが前方に傾いてついているのが特徴です。針先を守る太いブラシガードがしっかりと配置されています。
もっとも得意なのは、複雑な障害物のすり抜け性能です。尖ったヘッド形状がアシの群生、倒木の枝、分厚いゴミ溜まりなどの隙間をすり抜け、奥深くへ入り込みます。
使い方は、岸際の障害物にルアーを撃ち込み、底まで落としたら数回誘ってすぐに回収するアプローチが基本です。これをテンポ良く繰り返す「カバー撃ち」の主役となります。
エバーグリーン キャスティングジグ シリコンラバーモデル
日本のカバーフィッシングにおいて長い歴史を持つ、王道のアーキーヘッドジグです。
樹脂タングステン製の尖ったヘッドはすり抜け性能が高く、ボトムの状況を正確に手元へ伝えてくれます。硬すぎず柔らかすぎない絶妙なブラシガードを搭載しているため、複雑なカバーの奥へストレスなくねじ込むことができます。
O.S.Pジグ ゼロワン
障害物のすり抜けやすさと、高いフッキング性能を両立したカバー攻略専用のラバージグです。
横を向いたラインアイと独自のヘッド形状により、複雑な枝に絡めても根掛かりしにくく、滑り落ちるようにカバーをすり抜けます。耐久性の高いブラシガードを備えており、ヘビーなカバーでも安心して使い込める定番モデルです。
ブラシガードの調整方法
アーキーヘッドなどのカバージグには根掛かりを防ぐためのブラシガードが付いていますが、「ガードが硬すぎて、バスが食ってもフックが魚の口に刺さらない」というフッキングの悩みが起こることがあります。
近年の製品は最初から扱いやすい硬さに設計されているものが多いため、まずはパッケージから出したそのままの状態で使い、状況を見ながら以下の方法でハサミを入れて調整しましょう。
V字カット
ガードの先端を、フックの針先を中心にして「Vの字」に広がるように斜めにカットします。
こうすることで、水中の障害物は左右へ綺麗に受け流しつつ、バスがルアーを噛んだときはガードが素直に下へ倒れ込み、針先がスムーズに口内へ刺さりやすくなります。長さは針先よりわずかに(1〜2mm程度)長めに残すのが目安です。
間引き(根元から切る)
比較的障害物が薄い場所(ライトカバー)で使う場合、太いガードの本数が多すぎるとフッキングの邪魔になります。その際は、ガードを根元から爪切りやハサミで数本ずつ切り取り、全体の硬さを柔らかく調整してあげましょう。
ただし、切りすぎてしまうとカバージグとしての根掛かり回避能力が落ちてしまうため、2〜3本ずつ少しずつ硬さを確かめながらハサミを入れてください。
フットボールジグ(ボトム・地形変化用)
ヘッドがラグビーボールのように横に細長く、ラインを結ぶアイが頭の真上(90度)についているのが特徴です。
得意なアプローチは、底(ボトム)での姿勢安定と垂直落下です。横長ヘッドのおかげで、底の石に当たっても横倒れせず針先が常に上を向きます。アイが真上にあるため、狙ったピンポイントへ真っ直ぐ垂直にフォールさせることができます。
障害物の中を攻めるのではなく、沖のかけあがりや岩盤、立木に沿って落とし込んだり、底をトントンと叩く釣りに使います。起伏の激しい地形変化を素早く探るのに最適です。
ダイワ スティーズ フレックスフットボール
90度アイによる垂直フォールと、底を叩いたときの移動距離の短さが大きな武器となるフットボール形状のジグです。
ヘッドとフックが分離する独自のジョイント構造を採用しており、着底後に針先が横を向くことなく立ち上がるため、高いフッキング性能を発揮します。プライヤーなしで簡単にフック交換ができるため、装着するトレーラーワームの大きさに合わせて最適な針を選べるのもメリットです。
O.S.P ゼロスリー ハンツ
ボトムを丁寧に探るための性能を突き詰めた、王道派のフットボールジグです。
樹脂タングステン製のコンパクトな半フットボール形状(セミフットボール)ヘッドを採用しており、ボトムでの安定感と感度が優れています。適度な強さに調整されたブラシガードが搭載されているため、障害物が絡む起伏の激しい地形変化でも、根掛かりを恐れずにテンポ良く底を叩くことができます。
スモラバ(スモールラバージグ / フィネス・吊るし用)
全体的にシルエットが小さく、ウエイトも1.3g〜5g程度と軽量なのが特徴です。細くて繊細なシリコンラバーが巻かれています。
もっとも得意なのは、警戒心の強いスレたバスに対する「食わせの能力」です。木の枝にラインを引っ掛けて、水面付近でルアーを細かく震わせる「吊るし釣り」には外せない存在です。
使い方は、見えバスを狙うサイトフィッシングや、障害物の枝などに吊るして中層で一点シェイクするアプローチが基本です。なお、この釣りを成立させるためには、カバーから力技で魚を引きずり出すための特殊な「パワースピニングタックル」が必要になります。
ダイワ スティーズ パワーフィネスジグ TYPEカバー
タフ化した現代のフィールドに合わせて作られた、ヘビーカバー攻略用のスモラバです。
極小サイズでありながら、フルパワーフッキングに耐える太軸のサクサスフックと、強靭なブラシガードを装備しています。吊るしの釣りにおいて、分厚いカバーの奥から大型のバスを強引に引きずり出せるタフさを備えています。
O.S.P ジグ 4 シンクロ
パワーフィネスでの吊るし釣りにおいて、多くのアングラーから高い支持を得ている定番のスモラバです。
ウエイトに合わせた専用のフックとブラシガードが綿密に計算されており、カバーをしっかりと回避しながらも、フッキング時には太軸フックがバスの上顎をしっかり捉えます。プレッシャーの高いフィールドでも確実な食わせと強引なファイトを両立できます。
スイムジグ(中層の巻き用)
アーキーヘッドに似ていますが、より水を切り裂きやすい流線型のヘッド形状をしており、アイも前方に配置されているのが特徴です。
得意なアプローチは、ルアーを泳がせる(巻く)ことです。スピナーベイトよりも波動がナチュラルで、水草(ウィード)の中をすり抜けながら泳がせることができます。
シャッドテールワームをセットし、水草の上や中層をただ巻きして使います。水が澄んでいる場所や、スピナーベイトの強いフラッシングや金属音を嫌うシチュエーションで高い効果を発揮します。
ケイテック スイングスイマー
水草エリアや浅い場所(シャロー)のカバー周りを快適に巻くために開発された、水平姿勢のキープ能力に優れたスイムジグです。
鉛製のヘッドは、1/4oz・3/8ozにロールを活かせる逆三角形ヘッド、1/2oz・5/8ozにスイム姿勢を安定させる低重心三角形ヘッドがそれぞれ採用されています。ルアー全体の重心をあえて後方や下方に分散させる独自設計により、水草に突っ込んでも引っかからずに抜けてくる優れた障害物回避能力を持っています。同社のワーム「スイングインパクトファット」との組み合わせで、安定したスイミングアクションを生み出します。
エバーグリーン グラスリッパー
水草のすり抜け性能と、確実なフッキング性能を追求して作られたスイムジグです。
ヘッドの先端を尖らせた独自の形状により、密集した水草の隙間を滑るようにすり抜けます。ワームのズレをしっかり防ぐツインのワームキーパーや、適度な硬さのブラシガードが備わっており、手返しの良い巻きの釣りをサポートします。
3. ラバージグの重さ(ウエイト)の選び方
使いこなすための次のステップは、状況に合わせた「重さ(ウエイト)」の選定です。
ここでは、岸釣り(オカッパリ)において最も多用するフルサイズジグ(アーキーヘッドやフットボールジグなど)の基準となる、3つのウエイトを解説します。
3/8oz(約10.5g / 10g):岸釣りのスタンダード
キャストがしやすく、底の様子を伝えるボトム感知能力に優れています。沈む速さ(フォールスピード)も速すぎず遅すぎないため、もっとも汎用性が高い重さです。
アーキーヘッドでもフットボールでも、最初に購入するなら3/8oz(または10g)が目安になります。フィールドを選ばず使いやすい基準のウエイトです。
1/2oz(約14g):ヘビーカバー・リアクション用
重さを活かして、障害物を物理的に突き破るパワーを持ちます。また、ストンと素早く落とすことで、バスにルアーを見切る隙を与えません。
分厚いゴミ溜まりや、夏の水草の絨毯を自重で突き破って底まで一気に落としたいときにこの重さが活躍します。
また、水が澄んでいる場所(クリアウォーター)において、目の前を猛スピードで落下させて魚の反射食い(リアクションバイト)を誘発させたいときにも、1/2oz(14g)以上のウエイトが効果的です。
1/4oz(約7g):食わせのライトカバー・浅場用
着水音を小さく抑えることができ、水中をフワッとゆっくり落としてバスを焦らすことができます。
プレッシャーが高い小規模な野池や、水深が1メートル未満の浅い場所(シャロー)で、バスを驚かせずに表層から中層付近をじっくり見せたいときに投入します。
自重が軽いため障害物の奥へ突っ込みすぎず、根掛かりを回避しながらカバーを優しく舐めるように探れるのが強みです。
※さきほど紹介した「スモラバ」などのコンパクト系は、オンス表記ではなく2.7g〜5gといった軽量なグラム表記が主流になります。

シリコンとファインラバー(ゴム)の違い
現在市販されているラバージグの多くは「シリコンラバー」を採用しています。発色が美しくカラーバリエーションが豊富で、水中で一本一本がシャキッと強く張り、劣化しにくいのが特徴です。
一方、昔ながらの天然ゴムを使用した「ファインラバー」も根強い人気があります。水馴染みが良いため、水中を艶めかしく蠢き、独特な生々しい波動を出せるのが強みです。
ただし、ファインラバーは熱や紫外線に弱く、夏のタックルボックスに入れっぱなしにすると溶けて他のルアーとくっついてしまう弱点があります。そのため、初心者は保管がしやすく扱いやすいシリコンラバーから揃えていくのがおすすめです。
4. トレーラーワームの組み合わせとおすすめ
ラバージグは、後ろにセットする「トレーラーワーム」の種類によって、ルアー全体の動きやアピール力が大きく変わります。
現代のバス釣りで外せない4つの王道ジャンルと、おすすめのワームをご紹介します。
クロー系・ホッグ系(ザリガニ・エビ模倣)
バンザイするような大きな爪や、水流でパタパタと小刻みに動く複数のパーツが付いたワームです。ラバージグの最も王道であり、歴史的に実績の高い組み合わせです。
得意なシチュエーションは、水底(ボトム)をメインに攻めるときです。アーキーヘッドやフットボールジグと組み合わせることで、底を這い回りながら敵を威嚇するザリガニやエビの動きをリアルに演出できます。
ダイワ スティーズ ホグ
ありとあらゆるラバージグと相性の良い、使いやすさを追求したホッグワームです。
フォール中には触覚にあたるカーリーテールが激しく水をかき回し、着底時には大きなアームが艶かしく開閉してバスを誘います。ボディの真ん中に「フックセットアシストマーカー」という目印の線が入っているため、初心者でも一発でフックを真っ直ぐ刺せる親切な設計が特徴です。
O.S.P ドライブクロー
すべてのパーツが異なる動きをすることで、生きているザリガニの波動を再現するクローワームです。
フォール時にはハサミをタイトに振り、着底した瞬間には両腕をフワッと持ち上げて自発的にアピールします。素材に本物のエビとイカの粉末が配合されているため、バスがルアーを口に加えたときの深いバイトを誘発します。
チャンク系(分厚い高アピール形状)
ザリガニの大きな爪だけをクローズアップしたような、肉厚で平たいパーツが特徴のワームです。
かつては豚の皮で作られた「ポーク」と呼ばれるルアーが主流でしたが、現在は保管や管理が簡単なワーム素材のチャンクがよく使われています。
主な使いどころは、ジグの沈むスピードを抑えてフワッとゆっくり落としたいときです。着底した瞬間にラバーが広がる動きと同調し、分厚いパーツがブルンと力強く倒れ込むことで、濁った水質でもバスに強く存在感をアピールできます。
レイドジャパン エグチャンク
チャンク系ワームを代表する、強い水押し能力に優れたモデルです。
フォールやアクション時には分厚い爪が団扇のように水を効率よく叩き、遠くのバスを呼び寄せる強い波動を生み出します。軽いロッドワークでも敏感に動くサイドレッグなど、随所にギミックが詰め込まれており、底でのズル引きから中層を泳がせるアクションまで幅広く対応します。
ケイテック フレックスチャンク
天然ポーク特有のなまめかしい倒れ込みアクションを、ワーム素材で再現したカスタムトレーラーです。
肉厚な2枚のパーツに施された独自の溝により、わずかな水流でも先端まで柔軟に動きます。ジグが着底してラバーが広がったあと、一瞬遅れて倒れ込む絶妙な余韻でバスの捕食スイッチを刺激します。スモラバ用から大型ジグ用まで、サイズ展開が非常に豊富な点も特徴です。
チャンク系ワームを刺すときの注意点
フレックスチャンクなどをラバージグにセットする際は、頭の先端に薄く刺す「チョン掛け」ではなく、「ボディの真ん主に真っ直ぐ通し刺し」にするのがメーカー推奨の基本です。
通し刺しにすることで、ジグヘッドの動きがダイレクトにテール部へ伝わり、ワーム本来の艶めかしい動きを100%引き出すことができます。ワームがズレにくくなり、エサ持ちが良くなるのも大きなメリットです。
ギル系(扁平型・ブルーギル模倣)
丸くて平べったい、ブルーギルの幼魚に似た形状のワームです。大型のバスがブルーギルを偏食しているシチュエーションにおいて、非常に効果的なトレーラーとなります。
主な使いどころは、ブルーギルが群れる水草の周りやカバー(障害物)を攻めるときです。中層でフワ伏せて漂わせるスイミングや、木の枝にラインを引っ掛ける「吊るし釣り」でも高い効果を発揮します。
デプス ブルフラット
ブルーギルを捕食しているバスに対して、高い食わせの能力を持つ扁平ワームです。
平らなボディが水流を面で大きく受けるため、ジグの沈むスピードを抑えてスローに落とせるのが最大のメリットです。ジグ単体では素早く落ちてしまう場面でも、このワームをセットすることでフワフワと落とせるようになり、中層に浮いているバスにルアーをじっくり見せて口を使わせることができます。
ハイドアップ スタッガーワイド
ラバージグのギル系トレーラーとして、長年高い実績を誇る定番の扁平ワームです。
フォール時には、平らなスライドフォールをしながら独自のシャッドテールが水を強く押し、強烈な波動を発生させます。中層を細かく揺らしながら巻く「ジグスト」との相性も抜群で、背中側にフックを通すための専用スリットが配置されているため、ジグヘッドへ真っ直ぐ綺麗にセットしやすい点も大きなメリットです。
シャッドテール系(小魚模倣)
小魚の尻尾のような平たいテールが付いており、リールを巻くことでテールが左右にブルブルと小刻みに震えるワームです。
主な使いどころは、さきほど紹介した中層を巻いて泳がせる「スイムジグ」のトレーラーとしての組み合わせです。
ケイテック スイングインパクト ファット
スイムジグに合わせるトレーラーワームとして、極めて高い実績を持つシャッドテールです。
わずかな水流でもテールが左右にキビキビとアクションし、バスにアピールします。ボディ全体に刻まれた深いリブ(溝)が水をしっかりと掴むため、巻いたときにルアーが横にブレにくく、真っ直ぐに安定した水平姿勢をキープして泳がせることができます。
O.S.P ドライブシャッド
ただ巻きだけでなく、リールを巻くのを止めたフォール中にも自発的にテールを振って泳ぎ続けるワームです。
ボディをクネクネと揺らすロールアクションを伴った強い水押しが特徴で、スイングインパクトに比べてより強い波動を発生させます。スイムジグと組み合わせることで、水草の陰に潜むバスにルアーの存在を力強く気づかせることができます。
5. ラバージグのカラー(色)の選び方
ヘッドやラバー、トレーラーワームの色は、釣行当日の「水の色(濁り具合)」に合わせて選ぶのが基本です。まずは以下の2つの基準を押さえておきましょう。
水が濁っているとき(マッディウォーター)
雨のあとや、土が削れて濁りが入っている場所では、水中でルアーのシルエットがハッキリと出る「ブラック(黒)」や「パープル(紫)」などの濃い色を選びます。
水中でルアーが目立ちやすくなり、濁りの中に潜むバスにしっかりと存在を気づかせることができます。ザリガニを意識する場合は、赤黒いカラーも有効です。
水が澄んでいるとき(クリアウォーター)
水底まで見通せるような透明度の高い場所や、晴天のシチュエーションでは、水に溶け込むような「グリーンパンプキン(薄い緑褐色)」や「ウォーターメロン(スイカ色)」などの自然な色を選びます。
また、ブルーギルを意識する場合は、薄いスモーク系や紫色のラメが入ったカラーを選ぶと、バスに違和感を与えずに口を使わせることができます。

6. ラバージグの3大アクション
ラバージグにトレーラーをセットしたら、あとはフィールドで動かすだけです。バスの捕食スイッチを入れるための、基本となる3つの動かし方をマスターしましょう。
フォール(落とし込み)
狙った障害物の際へ正確にキャストし、水底までルアーを真っ直ぐ落とし込むアクションです。ラバージグは、落ちていく最中と着底した瞬間に最もバイトが多発します。
着底したあとは数秒ほど動かさずにじっと待ち、ラバーが水圧から解放されて完全に開ききる時間を意図的に作ってあげるのが、釣果を伸ばすポイントです。
ボトムバンピング(底叩き)
ルアーが着底したあと、ロッドの先をチョン、チョンと上へ優しく跳ね上げ、水底でルアーを小さくジャンプさせる動かし方です。
フットボールジグで特に有効なアクションで、底で跳ねて逃げ惑うザリガニや小魚の動きを再現できます。移動距離をなるべく短く抑え、同じピンポイントで何度もトントンと叩くように誘うのがコツです。
中層スイミング(ジグスト・巻き)
ルアーを底まで落とさず、ロッドを一定のリズムで上下に優しく揺らしながら、リールをゆっくり巻いて中層を泳がせるテクニックです。
スイムジグやスモラバで高い効果を発揮します。水草の上をかすめるように泳がせたり、障害物の横をすり抜けさせたりすることで、ブルーギルや小魚を追い回している活性の高いバスを狙い撃つことができます。
7. フルサイズラバージグに最適なタックル
ラバージグの太い針をバスの硬い上顎に貫通させ、分厚い障害物から強引に引きずり出すためには、一般的なタックルではパワー不足になります。ルアーの性能を十分に引き出すためのおすすめセッティングをご紹介します。
ロッドの選び方
ブラシガードの抵抗に負けず、太軸フックをしっかりと魚の口に突き刺すために、ロッドは「MH(ミディアムヘビー)からH(ヘビー)」の硬さが必要になります。長さは6.6ft〜7.2ft前後のベイトロッドがおすすめです。
シマノ 26 ゾディアス 1610MH-2 / 172H-2
高いコストパフォーマンスと優れた実戦性能を両立したベイトロッドです。
3/8ozのジグを軽快に操り、カバー撃ちからボトムバンピングまで幅広くこなすなら「1610MH-2」が適しています。さらに分厚いカバーの最奥へ1/2oz以上の重いジグをねじ込むなら、強靭なバットパワーを持つ「172H-2」が選択肢となります。
リールの選び方
ラバージグの釣りは、障害物に撃ち込んで反応がなければすぐに回収するテンポの良さが大切です。また、アタリを感じた瞬間に一瞬でラインのたるみを巻き取る必要があるため、ギア比が「7.1」または「8.1」以上のハイギアリールが適しています。
ダイワ 24 タトゥーラ TW 100H / 100XH
高い剛性とタフさで信頼性の高いベイトリールです。
高強度なアルミフレームを採用しているため、ヘビーカバーからパワーでバスを引きずり出すような過酷な使用環境でも歪みにくい強さを持っています。一巻きの回収が早い「XH(ギア比8.1)」モデルを選ぶことで、カバー撃ちの効率をさらに高めることができます。
ラインの選び方
障害物と擦れることを考慮すると、根ズレ(耐摩耗性)に強いフロロカーボンラインの14lb〜16lb(よりヘビーなカバーなら20lb)が最もトラブルが少なく安全です。
クレハ シーガー R18 フロロリミテッド
強度と耐摩耗性を追求して作られた、最高峰のフロロカーボンラインです。
複雑な障害物のエッジにラインが激しく擦れても簡単にはブレイクしないタフさを持っています。それでいてしなやかな質感のため、太糸特有のゴワつきが少なく、快適にキャストしやすいのが特徴です。
クレハ シーガー フロロマイスター
多くのアングラーに愛用されている、大容量でコストパフォーマンスに優れたラインです。
リーズナブルなボビン巻きでありながら強度が高く、フロロ特有の適度なハリと硬さがあるため、ジグを操作しやすく根ズレにも強いのが特徴です。カバーを撃っていてラインに少しでも傷がついたら、価格を気にせずその場で気軽に巻き替えられるメリットがあります。
8. スモラバに最適なタックル
「ダイワ スティーズ パワーフィネスジグ TYPEカバー」などの軽量なスモラバを使い、木の枝にラインを引っ掛けてヘビーカバーを中層で攻めるための特殊なタックルです。
ベイトタックルでは軽量なスモラバを投げにくいため、以下のパワースピニングタックルを使用するのがおすすめです。
ロッドの選び方
軽量なスモラバを扱いながらも、カバーの奥から太いPEラインを使った力技でバスを引きずり出すために、ロッドは「MH(ミディアムヘビー)クラス以上」の強靭なスピニングロッドが必要不可欠です。
ダイワ スティーズ リアルコントロール S68MH-SV
パワーフィネスの釣りを高い次元で完遂するために作られた、スピニングロッドです。
軽量なスモラバを正確にカバーへ送り込める優れた操作性を持ちながら、フッキングした瞬間にバスを障害物から引き剥がせる強靭なバットパワーを備えています。フィネスロッドのような繊細さでジグを細かく操作できるのが強みです。
シマノ エクスプライド 270MH+
PEラインを用いたヘビーカバー攻略を想定して設計された、伝統的なパワースピニングロッドです。
ルアー適合ウエイトが7gからとなっているため、軽量スモラバに少し大きめのトレーラーワームをセットして、ルアー全体の自重を重くして使うアプローチに最適です。密集したブッシュの最奥からバスを一気に引き剥がす強靭なパワーを持っています。
リールの選び方
太いPEラインをトラブルなく十分に巻き取ることができ、強烈なフルパワーフッキング時にも内部ギアが歪まない剛性の高さとハイギア仕様が必要です。番手は2500番〜3000番クラスが目安になります。
シマノ 23 ストラディック C3000HG
軽量なボディサイズでありながら、太糸に対応する3000番サイズのスプールを搭載したスピニングリールです。
高剛性なアルミローターと「HAGANEボディ」を採用しているため、ドラグを完全に締め込んでバスと力比べをするような過酷な負荷にも耐えうる強さを持っています。パワーフィネスに求められるタフさを十分に備えたアイテムです。
ラインの選び方
スモラバの吊るし釣りでは、根ズレやアシの茎に擦れることを考慮し、伸びが一切ない太いPEライン(1.5号〜2号)をリーダーなしで直接結ぶ(直結)のが基本です。
PEラインは滑りやすいため、クリンチノットなどではすっぽ抜けるリスクがあります。必ず「パロマーノット」や「完全結び」などの強固な結び方でガッチリと結んでください。
XBRAID アップグレード X8
編み込み密度が高く、優れた直線強度を持つ8本編みのPEラインです。
表面が極めて滑らかなため直結時のノットが完璧に締め上がり、フッキング時の合わせ切れやすっぽ抜けを防ぎます。耐摩耗性に優れた特殊コーティングが施されているため、生い茂るブッシュにラインを何度も擦り付ける過酷な吊るし釣りでも毛羽立ちにくく、高い耐久性を発揮します。
まとめ:ラバージグでカバーの奥に潜む大物を狙おう!
ラバージグの基本についてご紹介しました。最後にフィールドで実践してほしい重要なポイントをまとめます。
- 形状:カバーを撃つならアーキー、底を叩くならフットボール
- 重さ:岸釣りの基本は3/8oz(約10.5g)をベースに調整する
- トレーラー:ボトムならクロー・ホッグ系、中層ならギル系を使い分ける
バスのアタリは、フォール中にラインの沈みが急に止まったり、着底後に手元へ違和感が伝わったりするのが特徴です。アタリに気づいたら一呼吸置いてラインのたるみを素早く巻き取り、ロッドを思い切り上へあおって力強くフッキングを決めてください。
根掛かりを恐れて障害物の外側ばかりを狙っていては、大型のバスに出会える確率は高くなりません。
太いフロロカーボンラインを巻いた強靭なベイトタックルを用意し、他のアングラーが手を出さないような複雑なカバーの最奥へ、勇気を出してラバージグを撃ち込んでみてください。ラインが止まる独特の違和感のあと、アワセた瞬間にロッドへ伝わる強烈な重量感とエキサイティングなファイトが待っています!



