
こんにちは!
みなさん、釣り場に着いていきなりルアーを投げていませんか? もちろん、早く投げたい気持ちは痛いほど分かります。
でも、ちょっと待って! ブラックバスは変温動物。人間のようにエアコンの効いた部屋には行けません。だから、水温やエサの動きに合わせて、季節ごとに居場所をガラリと変えているんです。
この動きの法則を「シーズナルパターン」と呼びます。
今回は、1年を通してバスがどこ動き、どこに潜んでいるのかを解説する「完全攻略マップ」を作りました。これを頭に入れておけば、広大なフィールドでも迷わずにバスの居場所にたどり着けるはずです!
🌸【春(3月〜5月)】産卵(スポーニング)に向けた大移動
春はバスにとって1年で最も重要なイベント「産卵(スポーニング)」の季節。 この時期のバスは、基本的に「深場(ディープ)」から「浅場(シャロー)」へと上がってきます。
春のバスの行動パターン
- プリスポーン(産卵前): 冬眠から目覚め、産卵のために体力をつけようと荒食いする時期。一番デカいバスが釣れるチャンス!
- ミッドスポーン(産卵中): 浅瀬で産卵床(ネスト)を作り、卵を守る時期。神経質になり、食い気は落ちます。
- アフタースポーン(産卵後): 産卵で体力を使い果たし、フラフラの状態。動きの遅いエサを好みます。
春の狙い目ポイント
- 北風を遮るワンド(入り江): 水温が安定しやすいため。
- ハードボトム(硬い底): 砂利やコンクリートなど、卵を産み付けるのに適した硬い場所。
- 日当たりの良いシャロー(浅瀬): 春は「水温」が命!太陽が当たって水温が上がりやすい場所にはバスが差してきます。
春の攻略おすすめアイテム
春の気まぐれなバスには、止めて見せることができる「ジャークベイト」が最強です。
▼おすすめ:メガバス ワンテン(VISION ONETEN) 「春といえばワンテン」と言われるほどの実績。ただ巻きでも釣れますが、チョンチョンと竿先でアクションさせて、ピタッと止めた瞬間に「ドン!」と来ます。世界中のアングラーが認める春の必需品です。
☀️【夏(6月〜8月)】「涼しさ」と「酸素」を求めて
人間も真夏は暑くてバテますよね?バスも同じです。 水温が30度を超えると、バスは「涼しい場所」と「酸素が多い場所」に集結します。
夏のバスの行動パターン
- 朝マズメ・夕マズメ: 涼しい時間帯だけ、浅瀬でエサを追いかけ回します。トップウォーターが楽しい時間!
- 日中(デイゲーム): 暑さを避けて、日陰や水通しの良い深場に避難します。
夏の狙い目ポイント
- シェード(日陰): 木の下(オーバーハング)、橋の下、桟橋の下など。影ができている場所は一級ポイント。
- カレント(水流): 流れ込み(インレット)や、川のアウトサイドベンドなど、水が動いている場所は酸素が豊富で涼しいです。
- 水生植物(ウィード)の中: 水草の中は直射日光を遮り、酸素も供給されるバスの隠れ家です。
夏の攻略おすすめアイテム
日中の動かないバスには、日陰の奥の奥までルアーを滑り込ませる「バックスライド系ワーム」が効きます。
▼おすすめ:O.S.P ドライブスティック 針を後ろ向きにセット(バックスライドセッティング)して投げると、勝手に奥の方へ泳いでいきます。木の下やカバーの奥に潜むやる気のないバスも、目の前にこれが来たら思わずパクっと食べちゃいます。
🍂【秋(9月〜11月)】適水温で散らばる「荒食い」シーズン
水温が下がり、バスにとって一番過ごしやすい季節です。 「どこにでも行ける」状態になるため、バスが湖全体に散らばってしまい、居場所を絞り込むのが難しい季節でもあります。
秋のバスの行動パターン
- 広範囲を回遊: 冬に備えてエサをたくさん食べるため、小魚(ベイトフィッシュ)を追いかけてあちこち泳ぎ回ります。
- ターンオーバーに注意: 急激な冷え込みで表層の水が冷やされて沈み、底の汚い水が巻き上げられる現象。これが発生すると水質が悪化し、バスの活性が下がります。
秋の狙い目ポイント
- ベイトフィッシュ(小魚)のいる場所: これに尽きます。水面で小魚が跳ねている場所を探しましょう。
- 風が当たる岸(ウィンディサイド): 風によってプランクトンや小魚が流されてくる場所には、活性の高いバスが待ち構えています。
秋の攻略おすすめアイテム
散らばったバスを探すには、遠くまで投げられて、広範囲を素早く探れる「バイブレーション」一択です。
▼おすすめ:ジャッカル TN60 「投げて巻くだけ」で釣れる、バイブレーションの超定番。飛距離がすごく出るので、広範囲をサーチする秋の釣りにピッタリ。根掛かりしにくい設計なのも嬉しいポイントです。
❄️【冬(12月〜2月)】深場でじっと耐える「越冬」
水温が10度を下回ると、バスは変温動物としての活動限界を迎えます。 新陳代謝が低下し、ほとんど動かず、エサもあまり食べなくなります。
冬のバスの行動パターン
- ディープ(深場)に落ちる: 浅瀬は外気の影響で水温が変わりやすいので、水温が安定している深い場所へ移動してじっとしています。
- リアクションバイト: お腹は空いていませんが、目の前で急に動くものに対して反射的(リアクション)に口を使うことがあります。
冬の狙い目ポイント
- 水深のある場所: ダム湖の最深部や、急激に深くなっているブレイク(かけ上がり)。
- テトラポットの穴や消波ブロック: 風や波の影響を受けにくい隙間で冬眠状態になっています。
- 温排水エリア: 工場排水などで水温が高い場所があれば、そこは冬のパラダイスです。
冬の攻略おすすめアイテム
食い気のないバスに口を使わせるには、金属的な波動と素早い動きでスイッチを入れる「メタルバイブ」が最終兵器です。
▼おすすめ:エバーグリーン リトルマックス 冬の定番中の定番。「キング・オブ・メタルバイブ」です。底まで沈めて、竿をしゃくって「ブルブルッ」と動かし、また沈める(リフト&フォール)。この繰り返しで、冬の貴重な1匹を引き出します。
まとめ:バスの気持ちになって考えよう!
春・夏・秋・冬、それぞれのシーズナルパターンを紹介しました。
- 春: 産卵のためにシャローへ!
- 夏: 涼しいシェードと流れの中へ!
- 秋: エサを追って広範囲へ!
- 冬: 水温の安定するディープへ!
釣り場に着いたら、「今の季節、自分が魚だったらどこにいたいかな?」と考えてみてください。 「今日は暑いから日陰に入りたいな」とか「そろそろ寒いから深いところでじっとしてようかな」といった感覚が、実は正解への一番の近道だったりします。
このマップを参考に、ぜひ次の週末は狙い澄ました一匹をキャッチしてくださいね! それでは、良い釣果を!🎣


