
こんにちは!
家族や友人とワイワイ楽しむ堤防釣り。「あ、なんか釣れた!」と引き上げてみると、見たことのない魚がついていること、ありませんか?
「わー!可愛い!新種かな?」なんて素手で触るのは絶対にNGです!
海には、刺されると大人が泣くほど痛い毒を持っていたり、鋭い歯やトゲで怪我をする「危険な魚」が普通に泳いでいます。特にサビキ釣りや足元の探り釣りでは、これらの魚が本当によく掛かるんです。
今回は、堤防釣りでよく出会う「絶対に触ってはいけない危険な魚」と、「もし釣れてしまった時の対処法」を写真付きで徹底解説します。
この記事を読んで、安全に釣りを楽しんでくださいね!
堤防でよく釣れる「危険な魚」ワースト5
まずは、初心者の方が堤防で遭遇する確率が高い危険な魚たちを紹介します。特徴をしっかり覚えておきましょう!
1. ゴンズイ(危険度:★★★★★)

- 特徴: 茶色い体に黄色い縞模様が2本入っています。口元にはナマズのようなヒゲがあり、一見可愛らしいですが…
- ここが危険: 「背ビレ」と「胸ビレ」のトゲに強力な毒があります。
- 遭遇場所: 堤防の足元、テトラの隙間など。夜釣りで釣れることが多いですが、日中でも群れで泳ぐ「ゴンズイ玉」を見かけます。
- 注意点: 釣れると体をくねらせて暴れるので、針を外すのが非常に難しい!死んでも毒は残るので、堤防に落ちている干からびたゴンズイも踏まないように注意。
2. ハオコゼ(危険度:★★★★☆)

- 特徴: 10cmほどの小さな魚。赤茶色や黒っぽいまだら模様で、頭が大きくトゲトゲしています。カサゴの赤ちゃんに似ていますが、もっとトゲトゲしています。
- ここが危険: 背ビレのトゲに毒があります。
- 遭遇場所: 堤防の際(きわ)やテトラ周り。サビキ釣りや穴釣りで頻繁に掛かります。
- 注意点: とても小さいので、子供が知らずに掴んでしまいがち。「ちっちゃくて可愛い〜」は禁物です!
3. アイゴ(危険度:★★★☆☆)

- 特徴: 平べったい体で、少しウロコが小さくヌルっとしています。引きが強くて釣り味は楽しいのですが…。西日本では「バリ」とも呼ばれます。
- ここが危険: 背ビレ、腹ビレ、臀(しり)ビレのトゲすべてに毒があります。
- 遭遇場所: 夏〜秋のサビキ釣りでアジに混じってよく釣れます。
- 注意点: 釣れた瞬間、ヒレをピン!と立てて威嚇してきます。このトゲが鋭く、服や靴を貫通することもあるので要注意。
4. キタマクラ(危険度:★★☆☆☆)

- 特徴: カワハギに似ていますが、皮膚が少しヌルヌルしていて、鮮やかな青や黄色の模様があります。
- ここが危険: フグの仲間なので皮膚や内臓に毒(テトロドトキシン)があります。また、丈夫な歯を持っています。
- 遭遇場所: 堤防全般。エサ取り名人として嫌われています。
- 注意点: 毒針はありませんが、皮膚に毒粘液を持っているので、触った手で目や口をこするのは厳禁です。
5. アカエイ・エイ類(危険度:★★★★★)

- 特徴: 投げ釣りで強烈な引きがあったらエイの可能性大。座布団のような平たい体です。
- ここが危険: 尻尾の付け根にある太いトゲ。ノコギリ状になっていて、刺さると抜けにくく、猛毒があります。
- 遭遇場所: 砂地の海底。河口付近など。
- 注意点: 釣り上げたら尻尾をブンブン振り回します。絶対に近づかないでください。
もし危険な魚が釣れたら?安全な対処法
「あ、毒魚だ!」と気づいたら、絶対に素手で触らないでください。以下の手順でリリースしましょう。
1. 「魚バサミ」でガッチリ掴む
魚が暴れて手に触れるのを防ぐため、トングのような「魚バサミ(フィッシュグリップ)」は必須アイテムです。特に、歯が鋭い魚やヌルヌルする魚には、ギザギザの歯がついたタイプがおすすめ。
▼おすすめアイテム:第一精工 ワニグリップMC サビキ釣りやファミリーフィッシングの必需品!「ワニの歯」のように交互に噛み合う形状で、暴れるゴンズイやハオコゼもガッチリ挟んで離しません。ホルスター付きだと服に挟んでおけるので便利ですよ!
2. 「プライヤー」で針を外す
手で針を外そうとすると、魚が暴れた拍子に刺されることがあります。必ずペンチのような「プライヤー」を使って針を掴んで外しましょう。
▼おすすめアイテム:ウミボウズ フィッシングプライヤー アルミ製で軽くて錆びにくく、先端が細いので小さい魚の針外しにも最適。ラインカッター機能もついているので、一つあると重宝します。
3. 無理なら糸(ハリス)を切る
針が飲み込まれていたり、魚が暴れてどうしても外せない場合は、無理をせず糸を切ってリリースしましょう。「針がついたままで可哀想」と思うかもしれませんが、無理に外そうとして人間が怪我をしては元も子もありません。(魚の口についた針は、いずれ錆びて外れることが多いです)
万が一、刺されてしまった時の応急処置
どれだけ気をつけていても、事故は起こりえます。もし毒魚に刺されてしまったら、落ち着いて以下の処置を行ってください。
- トゲを確認する: トゲが皮膚に残っている場合は、ピンセットなどで慎重に抜きます。
- 毒を絞り出す: 傷口をつまんで、血と一緒に毒を絞り出します(口で吸い出すのはNG!)。
- 【最重要】お湯につける: 多くの魚の毒は「タンパク質」でできており、熱に弱いという性質があります。45度〜50度くらい(火傷しない程度に熱め)のお湯に患部を浸すと、痛みが和らぐことが多いです。釣り場なら、自動販売機のホットドリンクや、持参したお湯を活用しましょう。
- 病院へ行く: 応急処置はあくまで一時的なものです。痛みが引かない、腫れがひどい、気分が悪くなった場合は、すぐに皮膚科や外科を受診してください。
備えあれば憂いなし!ポイズンリムーバー
毒虫や毒魚に刺された際、毒を吸引して吸い出す器具です。これを持っているだけで、初動対応が全く違ってきます。
▼おすすめアイテム:ドクターヘッセル インセクトポイズンリムーバー 小さくて軽いので、タックルボックスの隅に入れておいても邪魔になりません。医師が開発した信頼性の高いアイテムで、ハチ刺されなどアウトドア全般に使えます。
まとめ:知っていれば怖くない!
釣りは自然相手の遊びなので、危険な生き物とも遭遇します。でも、「どの魚が危ないか」を知っていれば、過度に怖がる必要はありません。
- 見たことがない魚は素手で触らない
- 魚バサミとプライヤーを必ず使う
この2つを徹底して、安全に釣りを楽しんでくださいね! 「これって毒魚?」と迷ったら、周りのベテラン釣り人さんに聞いてみるのも一つの手ですよ(きっと優しく教えてくれるはず!)。

