
みなさん、こんにちは!
春のシーバスゲームにおいて、避けては通れないのが「バチ抜け」パターン。
水面を漂うバチをイミテートするため、細身の表層系ルアーが各社から数多く発売されています。
しかし、従来のバチ抜け用ルアーに、こんな不満を感じたことはありませんか?
- 「フローティングは軽すぎて、少しの風で飛距離が死ぬ…」
- 「飛ぶシンペンは、デッドスローで巻くと沈みすぎて表層を引けない…」
「圧倒的な飛距離」と「水面直下の超スローリトリーブ」。この二律背反を打ち破る存在として今、バチ抜けの決定版として君臨しているのが、「シマノ エクスセンス ランザ 120F ジェットブースト」です。
1. エクスセンス ランザ 120Fのスペックと「釣れる」3つの理由
まずは、このルアーがなぜ「反則」と言われるのか、そのスペックから紐解いていきましょう。
- 全長:120mm
- 重量:7.5g
- タイプ:フローティング
- フック:#12 × 3
数字だけ見ると、「12cmで7.5g? 軽すぎて飛ばないでしょ…」と思うのが普通です。しかし、この軽さこそが「水面直下のデッドスロー」を可能にするのです。
理由①:バチ抜けの常識を破壊する「圧倒的飛距離」
この軽さ(7.5g)で、シマノの独自機構「ジェットブースト」を搭載しているのがランザの凄さです。
キャストの瞬間、内部のウェイトがバネの力で後方へ「スコン!」と移動。重心が安定するため、この軽さでも平均飛距離は44m(無風時)を叩き出します。
同重量のフローティングルアーとは比較にならないほど「弾丸」のように飛びます。沖の潮目に届かなかった「あのボイル」を、沈ませず表層で直撃できるアドバンテージは計り知れません。
理由②:見切られない「完全な水平姿勢」
ここが、他のバチルアーとの決定的な差です。
ランザは水中で頭を下げず、水面に対して限りなく「水平」に浮きます。
下から見上げるシーバスにとって、斜めに立ち泳ぎするルアーは「違和感」でしかありません。ランザの水平姿勢は、まさに「力なく流される本物のバチ」そのもの。さらに吸い込みが良いため、バチ抜け特有の「乗らないバイト」を激減させてくれます。
理由③:魅惑のV字「引き波」と微波動
ランザは「泳がせる」ルアーではなく、「デッドスローで漂わせる」ルアーです。
リールをゆっくり巻くと、水面に綺麗なV字の波紋(引き波)を立ててスーッと進みます。ボディは微細なロールを伴うだけで、この「弱々しい波動」こそが、産後の体力がない春のシーバスが最も好むアクションなのです。
2. 徹底比較!他の人気バチ抜けルアーとの違いは?
「他にもバチ抜けルアーをたくさん持っているけど、ランザ 120Fを追加する意味はある?」という疑問にお答えすべく、代表的な名作ルアーとのポジションを比較してみましょう。
- vs ガイア エリア10(フローティングの元祖)
エリア10は安価で釣れる「殿堂入り」ですが、固定重心ゆえに飛距離に限界があります。ランザは、「エリテンの絶妙な表層アクションを、ジェットブーストによる遠投性能でさらに沖まで展開できるルアー」です。
- vs DUO ベイルーフ マニック 115(シンペンの飛距離王)
マニック(16g)は圧倒的に飛びますが、シンペンのため表層を引くにはある程度の速度が必要です。ランザ(7.5g)は、「マニック並みの射程を確保しつつ、フローティングの利点を活かしてさらにスローに、かつ水平に表層を流せる」のが強みです。
- vs ピックアップ ノガレ120F(水平姿勢の極み)
ノガレは近距離の「食わせ」において最強ですが、重心移動がないため遠投には向きません。「足元のノガレ、遠くのランザ」という使い分けが、攻略パターンです。
- vs ダイワ モアザン ヒソカ 120F-SSR
同じ細身フローティングで120mmクラスのモアザン ヒソカは、ランザ最大のライバル。ヒソカの方が少し重く(10g)立ち上がりが早いですが、「デッドスローでの引き波の質」と「吸い込みやすい水平姿勢」においてはランザに軍配が上がります。
結論:
「沖の表層を、どこまでもスローに、かつ自然な姿勢で漂わせたい」という時、現行ルアーでランザ 120Fの右に出るものはありません。
3. ランザ 120Fで狂ったように食わせる「黄金メソッド」
「釣れるルアー」も、正しい使い方が伴わなければその真価を発揮できません。激戦区でも結果を出し続けるための、ランザ 120F専用メソッドをお伝えします。
リトリーブスピードは「3秒にハンドル1回転」が基準
ランザ 120Fを使いこなす最大のコツは、「不必要に泳がせないこと」です。
目安は、「ハンドル1回転を2〜3秒かけてゆっくり回す」超デッドスロー。水面にうっすらとV字の引き波(波紋)が残るか残らないか、というギリギリの速度をキープしてください。
手元にプルプルと振動が伝わるようでは「速すぎ」です。無抵抗に近い感覚こそが、最もバチの動きに近い状態となります。
流れに身を任せる「アップクロス・ドリフト」
バチは泳ぐ力が弱く、上流から下流へ翻弄されるように流されます。
ランザ 120Fを上流側(アップクロス)へキャストし、ラインのふけ(たるみ)を取る程度の速度で巻きながら、川の流れに乗せて流し込みます。
ルアーが自分の正面を過ぎ、下流側で「U字」を描いてターンする瞬間……「ボシュッ!」と水面が爆発します。この「ターン」の瞬間に、水平姿勢が絶妙な食わせの間を演出します。
ジェットブーストの恩恵「着水直後の無音バイト」
ランザ 120Fの驚異的な点は、「バネ式重心移動(ジェットブースト)」により、着水した瞬間にウェイトが自動で前方へ復帰することです。
一般的な重心移動ルアーのように「一度ロッドを煽ってウェイトを戻す」動作(立ち上がりの修正)が一切不要。つまり、着水したコンマ数秒後には、理想的な水平姿勢が完成しています。
バチが密集しているボイル直撃時、着水直後の「落ちパク(バイト)」を逃さないこのレスポンスの速さは、他の追随を許さない圧倒的な武器です。
4. デカバチ・サヨリには「ランザ 145F」の出番!
バチ抜け後半戦の必須アイテムとなった兄貴分、「エクスセンス ランザ 145F ジェットブースト」についても触れておきます。
- 全長:145mm
- 重量:11g
- タイプ:フローティング
- フック:#10 × 3
145mmという迫力のロングボディながら、自重はわずか11g。この絶妙な浮力設定が、春の終わりに現れる太くて長い「デカバチ」や、秋のベイトである「サヨリ」のシルエットにドンピシャでハマります。
使い分けの目安
- 2月〜4月の標準的なバチ抜け:喰わせ重視の「ランザ 120F」
- 4月〜5月のデカバチ、または秋のサヨリパターン:アピール力と飛距離重視の「ランザ 145F」
145Fの最大の武器は、その長さを活かした「より力強いV字の引き波」と、ジェットブーストによる平均55mオーバーの圧倒的射程です。細身かつ水平姿勢を貫いているため、大型ルアーを警戒するスレたシーバスでも、この無防備なシルエットには思わず深く吸い込んでしまいます。
5. 知っておくべき「ランザの弱点」と対処法
ここまで完璧に思えるランザ 120F/145F ですが、その圧倒的な「軽さ」と「高浮力」ゆえの弱点が存在します。これらを理解して使い分けることこそが、釣果を伸ばすベテランの証です。
弱点①:強風時のラフウォーターには不向き
いくらジェットブーストが優秀でも、自重7.5g(120F)という超軽量設計です。風速5mを超えるような強風下では、ラインが風に煽られ、ルアーが水面を滑ってしまい、綺麗な引き波(V字波紋)が出せません。
- 対処法:そんな日は無理にランザを使わず、自重のあるDUO ベイルーフ マニック 115(16g)などのシンキングペンシルに切り替え、水面直下数センチを「レンジを入れて」引くのが正解です。
弱点②:足場が高い場所では足元まで引きにくい
堤防などの足場が高い(水面まで3m以上ある)ポイントでは、ルアーが軽いため、手前まで来ると角度がつきすぎて水面を滑りやすくなります。
- 対処法:ランザの潜行深度は、バチ抜けで最も効果的な水面直下〜最大10cm程度です。足場が高い場所で足元ギリギリまで丁寧に探りたい場合は、「ロッドティップ(穂先)を水面近くまで下げ、ラインの角度を寝かせる」工夫が不可欠です。足元でピックアップする直前まで波紋を出したい場合は、特に慎重なリトリーブ速度の調整が求められます。
6. ランザの性能を引き出すおすすめアイテム
最後に、ランザ 120F / 145Fのポテンシャルを最大限に引き出すために、ぜひ一緒に揃えておきたい関連アイテムをご紹介します。
① 【刺さり重視】がまかつ トレブル SP-M(ミディアム)
バチ抜け特有の弱い吸い込みバイトを確実にフッキングへ持ち込むには、フックの鋭さが命。ランザ純正の#12(120F)に対し、私はさらに貫通力を高めるために「がまかつ トレブル SP-M」への交換を推奨します。
- 120F用:がまかつ(Gamakatsu) トレブル SP-M #12
- 145F用:がまかつ(Gamakatsu) トレブル SP-M #10
- 交換時の注意点:
ランザは7.5g(120F)という極めて繊細な浮力設定で「水平姿勢」を保っています。フックサイズを純正(#12)より大きくしすぎたり、太軸すぎるフックを付けると、姿勢が崩れてシンキング(沈むルアー)になってしまう恐れがあります。最高の「引き波」を出すためには、必ず指定サイズ(#12)の細軸〜中軸フックを選んでください。
② 【推奨タックルバランス】
ランザの「引き波」を自在に操るための黄金バランスです。
- ロッド:穂先がしなやかなL(ライト)〜ML(ミディアムライト)クラス。
- ライン:PEラインは0.6号〜0.8号がベスト。太すぎると風の影響でルアーが滑り、細すぎるとランザの遠投性能(平均44m〜55m)に対して高切れのリスクが高まるため、この範囲が最適です。
まとめ:今年の春は「水平姿勢の魔法」で無双しよう!
シマノ「エクスセンス ランザ 120F ジェットブースト」、いかがでしたでしょうか。
「わずか7.5gのフローティングなのに44mオーバーを爆飛びし、着水と同時に水平姿勢で魅惑の引き波を出す」
このルアーが今、決定版となったことで、バチ抜け特有の「届かないもどかしさ」や「シンペンだと沈んでしまう焦り」から、私たちアングラーは完全に解放されました。
私が初めてランザを投げた夜、沖の潮目で「チュパッ」と小さな波紋が出た直後、ロッドがひったくられるように曲がったあの興奮は、今でも鮮明に覚えています。
もしあなたが、
- 「バチ抜け用に、間違いなく釣れるエースルアーが1つ欲しい」
- 「周りのルアーが届かない沖のボイルを独り占めしたい」
と思っているなら、ランザ 120F は間違いなくその期待に応えてくれます。




