
こんにちは!
バス釣りでも海釣りでも、避けては通れないトラブル…そう、「根掛かり」です。
買ったばかりのルアーが岩の隙間に挟まった時の、あの血の気が引く感覚…。「嘘だろ!?」と叫びたくなりますよね。1個1,000円〜2,000円もするルアーをロストするのはお財布に大ダメージだし、何より水中にゴミを残してしまうのは心が痛みます。
でも、ちょっと待ってください! 「あ、根掛かった!」と思った瞬間、ロッドをビュンビュン煽っていませんか?
実はそれ、一番やってはいけないNG行為なんです。
今回は、根掛かり回収率を劇的にアップさせる「正しい外し方のテクニック5選」を紹介します。これを覚えれば、あなたのルアーボックスの中身はもっと長生きするはずですよ!
【超重要】根掛かった瞬間の「初動」が運命を決める
テクニックに入る前に、一番大事なことを伝えます。 根掛かりを感じた瞬間、絶対に強く引っ張らないでください。
ルアーが障害物に触れた直後は、まだ「軽く引っかかっているだけ」の状態がほとんどです。ここで焦って強く引っ張ると、フックが障害物に深く食い込んでしまい、回収不可能になります。
「ん?止まった?」と思ったら、まずはリールを巻くのをやめて、ラインのテンション(張り)を緩めること。 これが鉄則です!
テクニック1:ラインを弾いて揺らす「チョンチョン外し」
初期段階の軽い根掛かりなら、これだけで8割外れます。
- ロッドを高く上げ、ラインを少し張る。
- リールのベールは返さず、ロッドティップ(竿先)を「チョン、チョン」と小刻みに軽くあおります。
- ルアーを引っ張るのではなく、ラインの重みでルアーを揺らすイメージです。
振動を与えることで、軽く引っかかっていた針先がポロッと外れます。
テクニック2:反動を利用する「弓矢引き(スナップ外し)」
チョンチョンしても外れない時は、ラインの伸縮性を利用したこの技を使います。ラインが切れるリスクもあるので慎重に!
- ロッドを置き、ラインを手で掴みます(手を切らないよう手袋やタオル推奨)。
- ラインを弓の弦のようにグーッと手前に引っ張り、テンションをかけます。
- パッ!と一気に手を離します。
ラインが急激に戻る反動で、ルアーが後ろ(障害物と逆方向)に弾き飛ばされて外れる仕組みです。 ※注意: ロッドでやると竿が折れたりリールが壊れる原因になるので、必ず手でラインを持って行ってください。
テクニック3:立ち位置を変えて「角度を変える」
同じ場所から引っ張ってもダメな時は、物理的に角度を変えましょう。
- 右に歩いて引っ張ってみる。
- 左に歩いて引っ張ってみる。
- もし可能なら、高い位置(堤防の上など)や低い位置に移動してみる。
障害物の形状によっては、「反対側から引いたらあっさり抜けた」ということがよくあります。面倒くさがらずに足を使うのがポイントです!
テクニック4:ラインを送り込んで「重力を利用する」
川や潮の流れがある場所で有効なテクニックです。
- リールのベールを返し、ラインを大量に出します(フリーにする)。
- ラインを流れに乗せて、ルアーの「向こう側(下流側)」へ送り込みます。
- ラインが十分に下流へ流れたら、ベールを戻して軽くあおります。
水の抵抗がルアーを反対側から引っ張ってくれる形になり、外れることがあります。
テクニック5:最終兵器「ルアー回収機」を使う
これぞ最終手段。人間の手ではどうにもならない時は、道具に頼りましょう。 「回収機なんて高いし荷物になる…」と思うかもしれませんが、ルアーを2〜3個助ければ元が取れます。 絶対に持っておくべきアイテムです。
回収機には大きく分けて「紐(ひも)タイプ」と「棒タイプ」があります。
おすすめ①:携帯性抜群!「紐タイプ」の定番
オカッパリ(岸釣り)で持ち歩くならこれ一択。ラインにセットして滑らせ、先端のチェーンをルアーのフックに絡めて力技で回収します。
▼DAIWA(ダイワ) ルアーキャッチャー ルアーマンの所持率No.1といっても過言ではない名作。コンパクトでバッグに入れても邪魔にならず、根掛かりポイントまでスルスルと届きます。チェーンがフックに絡んだ時の「取った!」という確信は快感です。
おすすめ②:浅場なら最強!「棒タイプ」
水深が浅い場所や、足元での根掛かりなら、直接ルアーを突いて外せる棒タイプが最強です。ルアーに触れるので確実に外せます。
▼ベルモント(Belmont) ルアーリトリーバー 先端の金具でルアーを押し外したり、フックに引っ掛けて回収したりできます。少し重くてかさばりますが、「絶対になくしたくない廃盤ルアー」を使っている人には心強い味方です。
まとめ:根掛かり回収は環境保護活動!
根掛かりを外すテクニックを紹介しましたが、いかがでしたか?
- まずはテンションを抜く!
- チョンチョン揺らす
- 弓矢引き
- 角度を変える
- 回収機を使う
このステップを踏むだけで、ルアーの生還率は間違いなく上がります。 ルアーを回収することは、お財布を守るだけでなく、釣り場にゴミを残さないという立派な環境保護活動でもあります。
ぜひ「根掛かり回収マスター」になって、大切なルアーと長く付き合ってあげてくださいね! もし、どうやっても外れなくてラインを切る場合は、できるだけルアーに近いところで切れるように努力しましょう。

