知らないと警察沙汰も!?「遊漁券(ゆうぎょけん)」と「釣り禁止エリア」の正しい見分け方

知らないと警察沙汰も!?「遊漁券(ゆうぎょけん)」と「釣り禁止エリア」の正しい見分け方

「綺麗な川があったから、ちょっと竿を出してみよう」 「堤防のフェンスが空いていたから入ってみよう」

ちょっと待ってください!その行動、法律違反になる可能性があります。

釣りは「自然相手だからどこでも無料」ではありません。場所によっては「お金(遊漁料)」がかかったり、そもそも「立ち入り禁止」で警察に通報されたりするリスクがあります。

せっかくの休日を台無しにしないために、初心者が絶対に知っておくべき「遊漁券」の仕組みと、「危険なエリア」の見分け方を解説します。


1. 川釣りには必須!「遊漁券(ゆうぎょけん)」とは?

海釣りは基本的に無料(釣り公園などを除く)ですが、日本の河川・湖のほとんどは「有料」です。

川を管理している「漁業協同組合(漁協)」が、稚魚の放流や河川清掃を行っているため、釣り人はその協力金として「遊漁券(釣りチケット)」を購入する義務があります。

買わずに釣るとどうなる?

監視員に見つかった場合、現場で高額な割増料金を請求されます。悪質な場合は密漁として警察に通報されることもあります。「知らなかった」は通用しません。

どこで買えるの?

  • 現地のコンビニ
  • 近くの釣具店・オトリ屋
  • インターネット(アプリ):最近は「フィッシュパス」や「つりチケ」などのアプリで、スマホから事前購入できる川が増えています。

便利なアイテム

購入した券(紙タイプの場合)は、監視員から見える位置に身につけておくのがルールです。


2. 意外と知らない?「対象魚」のルール

遊漁券には種類があります。「なんでも釣っていい」わけではありません。

  • 全魚種(あゆ・マスなど含む): 値段が高い(1,000円〜3,000円程度)。
  • 雑魚(ざこ)券(ウグイ・オイカワなど): 値段が安い(500円〜1,000円程度)。

例えば、安い雑魚券しか持っていないのに「アユ」や「ヤマメ」を釣って持ち帰るとルール違反になります。狙う魚に合わせた券を購入しましょう。


3. 海釣りで注意!「釣り禁止」と「立ち入り禁止」

海はチケット不要な場所が多いですが、そのぶん「場所のルール」が非常に厳格です。

🚫 ソーラス条約(SOLAS)エリア

港湾施設には、テロ対策のための国際条約(ソーラス条約)により、一般人の立ち入りが厳しく制限されているエリアがあります。 高いフェンス「立入禁止(SOLAS)」の看板がある場所には、絶対に侵入してはいけません。ゲートが開いていても関係者以外はNGです。

🚫 漁業関係者の作業場

網が干してある場所、船を係留している場所は、漁師さんの仕事場です。竿を出したり、勝手に駐車したりするのは絶対にやめましょう。

🚫 釣り禁止の堤防

「昔は釣れたけど、今は禁止」という場所が増えています。主な理由はゴミのポイ捨て違法駐車です。 釣り場に着いたら、まずは周囲に「釣り禁止」の看板やペイントがないか必ず確認してください。


4. トラブルを回避する「事前の情報収集」

現場に行ってから「ここはダメだった…」とならないために、最新のガイドブックやマップアプリを活用しましょう。

ネットの情報は古い(実は去年から禁止になった)場合があるため、毎年更新される書籍版の釣り場ガイドを一冊持っておくと、トイレの場所や駐車場の有無も分かり、非常に頼りになります。


5. 迷ったら「釣具店」に聞くのが正解

看板が見当たらない、どこまでが禁止エリアか分からない…。 そんな時は、近くの釣具店(エサ屋さん)に立ち寄って聞いてみましょう。

「初心者なんですが、この辺りで安全に釣れる場所はありますか?」

と聞けば、親切に教えてくれるはずです。現地の最新情報(何が釣れているか)も聞けて一石二鳥です。


まとめ:ルールを守る=釣り場を守る

「自分一人くらいバレないだろう」という軽い気持ちが、釣り場全体の閉鎖に繋がってしまいます。

  • 川なら遊漁券を買う
  • 看板やフェンスを無視しない
  • 迷ったら地元の人に聞く

この3つを守って、堂々と胸を張って釣りを楽しんでください。ルールを守って釣った魚は、きっと何倍も嬉しいはずです!

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