【エギング】イカの目は何をどう見ている?光学理論で解明する最強カラー戦略と最新トレンド

【エギング】イカの目は何をどう見ている?光学理論で解明する最強カラー戦略と最新トレンド

こんにちは!

釣具屋のエギコーナーに行くと、あまりの種類の多さに「結局、何色が釣れるの!?」と頭を抱えてしまった経験、ありませんか?

「ピンクが定番って聞いたけど釣れない…」 「隣の人は釣れているのに、なぜ自分だけ?」

その答え、実は「光の波長」「イカの視覚特性」を知ることで、論理的に導き出せるんです。

今日は、感覚やオカルトではなく、「光学理論」に基づいたエギのカラー戦略について、熱く、そして分かりやすく解説します。これを読めば、もうエギ選びで迷うことはなくなりますよ!

1. そもそもアオリイカには「色」が見えているのか?

まず、ターゲットを知ることから始めましょう。 最新の研究において、アオリイカの目は「色盲(モノクロ)」に近いと言われています。これは、彼らが持つ光受容体(視細胞)が単一の波長にしか強く反応しないためです。

「えっ、じゃあエギの色なんて何でもいいの?」と思ったあなた。 ちょっと待ってください!

イカは色は分からなくても、「光のコントラスト(明暗)」「偏光」を見分ける能力が人間よりも遥かに優れているんです。

イカの最強能力:「偏光」の感知

特に注目すべきは偏光(へんこう)を感知する能力です。偏光とは、光の振動が一方向に偏っている状態のこと。 人間にはただの水面に見えても、イカはこの偏光を感知し、水面や水中の「ノイズ」を消して、獲物だけを鮮明に浮き上がらせることができます。小魚の鱗や甲殻類の甲羅のテカリ(偏光反射)を見破って捕食するのはそのためです。

エギの布の素材や張り方、そしてケイムラ(紫外線発光)の反射の仕方も、この偏光でイカを誘っていると考えると、単なる色の違いを超えた奥深さが見えてきます。彼らはエギを「赤や青」として見ているのではなく、「背景に対してどう浮き出ているか(シルエット)」「光をどう反射・透過しているか」で獲物を判断しています。

まずは、相手の生態を正しく理解することが釣果への第一歩です。

2. 水中での「色の消え方」を知れば、攻め方が変わる

ここからが光学理論の本番です。 太陽光は水の中に入ると、波長の長い色から順に吸収されて見えなくなっていきます。これは、それぞれの光の波長が持つエネルギーの違いによるものです。

赤色(レッド)の真実とシルエットアピール

赤色は最も波長が長く、エネルギーが低い光です。そのため、水分子にぶつかるとすぐに吸収されてしまい、水深わずか数メートルで人間の目には黒っぽいシルエットに変化します。数十メートルではほぼ完全に消えてしまいます。

  • 理論的メリット: 光量が少ない朝夕マズメや、濁りのある時、背景に対して「くっきりとした影」を作ることができます。水深5mより深い層では、エギの赤は単なる「黒い物体」として認識されるため、シルエットアピール特化になります。
  • 使い所: 太陽が出ている日中よりも、ローライト時や夜間、またはボトム(海底)付近でのアピールに最適です。大型のイカはシルエットを重視すると言われるため、深場の大型狙いで赤テープ(下地)が有効となることが多いのです。

青・緑色(ブルー・グリーン)の真実と透過アピール

青や緑は波長が短く、エネルギーが高いため、水分子をすり抜けやすく、より深くまで到達します。水中で最も長く残る色です。

  • 理論的メリット: 深い場所でも「色」としてイカに届き、水の色(ナチュラルカラー)に溶け込むため、イカに警戒心を与えにくい「透過系」のアピールが可能になります。
  • 使い所: 澄み潮の日中、プレッシャーが高いスレたイカに対して絶大な効果を発揮します。春の親イカ狙いなど、神経質なイカを狙う際はこの「馴染ませる色」が非常に重要になってきます。

3. 「ケイムラ」vs「夜光(グロー)」vs「クリア」の使い分け

最近のトレンドは、単なる色だけでなく「発光」や「透過」のテクノロジーが凄まじいです。ここを理解すると釣果が倍増します。

① ケイムラ(紫外線発光)

人間の目には見えませんが、紫外線(UV)を受けて青白く発光します。紫外線は水深に関わらず比較的深く到達します。

  • 最強のシチュエーション: 「晴れた日中」や「曇りの日」
  • 紫外線は雲を突き抜けて水中に届くため、日中の深場攻略には欠かせません。この紫外線に反応して発光するケイムラは、イカがより活発に動く日中の明るい時間帯に、エギの存在を強くアピールします。

② 夜光(グロー・490グロー)

自ら光を蓄えて発光します。光がない夜間や、光が届きにくい深場で威力を発揮します。

  • 最強のシチュエーション: 「夜間」や「激濁りの海」
  • 特に最近のトレンドである「490グロー」がなぜ釣れるのかというと、この波長(490ナノメートル)が、アオリイカが最も光を感知しやすい波長域であるという研究結果があるからです。ただの夜光ではなく、イカの目に対してダイレクトに訴えかける「科学的なアピール」なんです。夜のエギングでは必須級なので、夜釣りで悩んだら、この490を信頼して投げてみてください。

③ クリアボディ(透明)

あえて色を塗らず、プラスチックの透明感を活かしたもの。

  • 最強のシチュエーション: 「ド日中の激スレ見えイカ」
  • クリアボディは光を透過させるだけでなく、ボディ内部のわずかな反射板や背中の色とのコントラストで、「生々しい小魚の腹の光」を演出します。イカが下から見上げたとき、水面からの光がボディを透過し、エギの輪郭を曖昧にする。この「ぼやけ」が、警戒心の高い大型イカの捕食スイッチを入れることがあります。シルエットをぼかせるので、賢いイカを騙す最後の切り札です。

4. 理論に基づいたおすすめエギ(メーカー別)

光学理論を踏まえた上で、おすすめのエギをメーカー別に紹介します。

【YAMASHITA(ヤマシタ)派のあなたへ】

エギング界の王道。特に光の波長研究においては最先端を行っています。

おすすめ:エギ王 K 「スレたイカを釣る」ために開発された、安定フォールが武器のエギ。 特に「ムラムラチェリー」(ケイムラ発光)と「ブルーポーション」(ケイムラ×ナチュラル)は、私のタックルボックスから消えると不安で手が震えるレベルです(笑)。ムラムラチェリーは日中のパイロット、ブルーポーションは夕マズメから夜にかけての澄み潮で多用します。

【SHIMANO(シマノ)派のあなたへ】

シマノの最新技術「フラッシュブースト」は、光学理論の塊です。

おすすめ:セフィア クリンチ フラッシュブースト エギが止まっている時でも、ボディ内部の反射板がプルプルと震えて光り続けます。この機構は、特に潮の流れが緩い状況や、イカがエギをじっくり観察している状況で、わずかな光の明滅(フラッシング)で獲物だと錯覚させる効果があります。 「ステイ中にも光で誘う」というのは、視覚で獲物を探すイカに対して理にかなった最強のアピールです。秋の数釣りシーズン、止めておくだけでひったくられる経験を何度もしました。

【DAIWA(ダイワ)派のあなたへ】

基本性能の高さと、コストパフォーマンス、そしてダート性能のキレが魅力。

おすすめ:エメラルダス ピーク 「誰が投げてもいい動きが出る」王道エギ。シャクった時のキレの良さで、スレたイカにも見切られにくい高速ダートを演出できます。 個人的には「夜光-ハッスルナイト」というカラーが夜釣りで異常な強さを発揮すると感じています。重心バランスが良く、飛距離が出るので、広範囲をサーチしたいパイロットルアーとして最適です。まずはこの一本で、状況を探るのがおすすめです。

5. 【実録】私の体験談:クリアボディが救ったボウズの危機

去年の秋、有名な堤防での出来事です。 週末で釣り人がずらりと並び、朝から誰も釣れていないという激渋の状況でした。私も定番のピンクやオレンジ(派手系)を投げていましたが、全く反応なし。

そこでふと、「これだけプレッシャーがかかっていて、しかも快晴。シルエットを消してみよう」と思い立ち、クリアボディ(インナーシートのみ)のエギに変更しました。

すると、一投目。 あんなに無反応だったイカが、ワラワラと湧いてきてエギを取り合いしたのです! 「イカには見えすぎていることが、逆に警戒心を与えていたんだ」と痛感した瞬間でした。理論を知って引き出しを増やすことは、こういう窮地を救ってくれます。

まとめ:次の釣行で試してほしいこと

エギのカラー選びは、適当な運任せではありません。

  1. 光量(天気・時間帯)を見る
  2. 潮の色(濁り・澄み)を見る
  3. 光学理論(シルエットか、透過か、発光か)を当てはめる

この3ステップを踏むだけで、あなたの釣果は確実に変わります。

もし今、手持ちのエギが「派手な色」ばかりなら、次はぜひ「ケイムラ(青・紫系)」「クリア系」を1本追加してみてください。今まで反応しなかったイカが、嘘のように抱いてくるかもしれませんよ?

さあ、準備ができたら海へ向かいましょう。 あなたのその一本が、最高のアオリイカを連れてきてくれることを祈っています!

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