
みなさん、こんにちは!
今回は、バス釣りにおける「対モンスター用・最強の矛」とも言えるルアー、「ラバージグ」を徹底解説します!
「モジャモジャしていてとっつきにくい……」「テキサスリグやフリーリグと何が違うの?」と敬遠されがちですが、断言します。50cmアップのデカバスを最も狙って釣れるルアーは、間違いなくラバージグです。
デカバスが好むザリガニやブルーギルのボリューム感をリアルに再現。さらに、強靭なガードと太いフックで、他のルアーでは根掛かりする「分厚い障害物の最奥」から魚を強引に引きずり出すことができます。
この記事では、初心者が必ず迷う「ヘッド形状(アーキーとフットボール)の違い」から、「重さの基準」「ガードのチューニング」、最新トレンドの「スモラバの吊るし」まで、全ての疑問をすっきり解消します。
1. ラバージグとは?テキサスやフリーリグとの違い
そもそもラバージグとは、オモリ(ヘッド)と針(フック)が一体になったジグヘッドに、シリコンやゴム製の細い糸(ラバー)を巻きつけたルアーです。
ここに「トレーラー」と呼ばれるワームを装着して使います。ラバーだけでは軽すぎて投げにくく姿勢も安定しないため、トレーラーワームは必ずセットしてください。
同じように障害物を攻めるテキサスリグやフリーリグとの「決定的な違い」は、以下の3つのメリットにあります。
① 「圧倒的なボリューム」でデカバスを狙い撃つ
ワーム単体のリグに比べ、水中で広がるラバーの存在感は強烈です。この大きなシルエットがザリガニなどの高カロリーなエサに見えるため、小バスのバイトを排除し、一発デカいバスだけを選んで釣るストロングな展開が可能になります。
② 「針先が上を向きやすい」から確実にフッキングする
テキサスリグなどは水中でワームが横に倒れてフックが寝てしまうことがあります。しかしラバージグは、着底時やアクション時に姿勢が安定しやすく、フックが上を向きやすい構造をしています。バスが喰いついた際に、最も硬くてバレにくい「上顎」を太軸フックで確実に貫けるのが強みです。
③ 生き物のように蠢く「フレア」アクション
ルアーが着底した瞬間や、動かすのを止めた時、水圧から解放されたラバーが「フワッ……」と自発的に大きく広がる動きをします。これをラバーのフレア効果と呼びます。このルアー自体がまるで呼吸しているかのような妖しい微波動が、スレたデカバスの捕食スイッチを強烈に刺激します。
2. 【形状別】4種のラバージグと使い分け
ラバージグはオモリ(ヘッド)の形状と、ラインを結ぶアイ(輪っか)の位置によって、得意なシチュエーションが全く異なります。まずは基本となる以下の4種類を覚えましょう。
① アーキーヘッドジグ(カバー撃ち特化型)
- 見た目の特徴:ヘッドが矢尻のように尖っており、ラインを結ぶアイが前方に傾いてついています。太いブラシガードがしっかりと生えています。
- 得意なこと:障害物のすり抜け性能です。尖った頭がアシの群生、倒木の枝、分厚いゴミ溜まりなどの複雑な障害物をすり抜け、奥深くへ入り込みます。
使い方は岸際の障害物にルアーを撃ち込み、底まで落としたら数回誘ってすぐに回収。これをテンポ良く繰り返すカバー撃ちの主役となるジグです。
エバーグリーン キャスティングジグ シリコンラバーモデル
日本のカバージグの歴史を作ってきた、これ以上ない究極のアーキーヘッドジグです。樹脂タングステン製の尖ったヘッドはすり抜け性能とボトム感度が抜群。硬すぎず柔らかすぎない絶妙なブラシガードを搭載し、複雑なカバーの奥へストレスなくねじ込めます。
② フットボールジグ(ボトム・地形変化特化型)
- 見た目の特徴:ヘッドがラグビーボールのように横に細長く、ラインを結ぶアイが頭の真上(90度)についています。近年は適度な強さのブラシガードを備えた現行モデルが主流です。
- 得意なこと:底での姿勢安定と垂直落下です。横長ヘッドのおかげで、底の石に当たっても横倒れせず針先が常に上を向きます。アイが真上にあるため、狙ったピンポイントへ真っ直ぐ垂直にフォールします。
障害物の中ではなく、沖のかけあがりや岩盤、立木に沿って落とし込んだり、底をトントンと叩く釣りに使います。起伏の激しい地形変化を素早く探るのに最適です。
ダイワ スティーズ フレックスフットボール
90度アイによる垂直フォールと、底を叩いた時の移動距離の短さが武器のフットボールです。ヘッドとフックが分離する特殊なジョイント構造を採用しており、着底後に針先が勝手に上を向いて直立するためフッキング性能が跳ね上がります。
③ スモラバ(スモールラバージグ / フィネス・吊るし特化型)
- 見た目の特徴:全体的にシルエットが小さく、ウエイトも1.3g〜5g程度と軽量。細くて繊細なシリコンラバーが巻かれています。
- 得意なこと:ハイプレッシャーなスレバスに対する食わせの能力です。木の枝にラインを引っ掛けて水面付近でルアーを細かく震わせる「マイクロピッチシェイク(吊るし)」には絶対不可欠となります。
使い方は見えバスを狙うサイトフィッシングや、障害物の枝などに吊るして中層で一点シェイクし、スレ切ったデカバスの口を無理やりこじ開ける時に投入します。なお、この釣りを成立させるためには、カバーから力技で魚を引きずり出すための特殊な『パワースピニングタックル(詳細は後述)』が必要不可欠となります。
ダイワ スティーズ パワーフィネスジグ TYPEカバー
タフ化した現代のフィールドに合わせて作られた、超ヘビーカバー攻略対応の現行スモラバです。極小サイズでありながら、フルパワーフッキングに耐える太軸のサクサスフックと、強靭なスーパーハードブラシガードを装備。近年のトレンドである「吊るし釣り」において、分厚いカバーの奥から50cmアップのデカバスを強引に引きずり出せる圧倒的なタフさを備えています。
④ スイムジグ(中層の巻き特化型)
- 見た目の特徴:アーキーヘッドに似ていますが、より水を切り裂きやすい流線型の頭をしており、アイも前方に配置されています。
- 得意なこと:その名の通りルアーを泳がせる(巻く)ことです。スピナーベイトよりも波動がナチュラルで、水草(ウィード)の中をスルスルと抜けながら泳いできます。
シャッドテールワームをセットし、水草の上や中層をただ巻きします。水が澄んでいる場所や、スピナーベイトの強い光や金属音を嫌う状況で劇的に効くジグです。
ケイテック スイングスイマー
シャローカバーやウィードエリアを快適に巻くために開発された、低重心・水平姿勢キープに特化したスイムジグです。ヘッドに重量を集中させず、ワームキーパー部へ後方・下方に重心を分散させる特殊設計を採用。これにより、水草に突っ込んでも引っかからずにスルリと抜けてくる圧倒的な障害物回避能力を実現しています。同社の名作ワーム「スイングインパクトファット」との相性は完璧です。
3. ジグヘッドの重さ(ウエイト)の選び方
形状を理解したら、次は「重さ(ウエイト)」の選定です。ここではオカッパリ(岸釣り)において最も多用する、フルサイズジグ(アーキーヘッド・フットボールジグなど)の基準となる3つのウエイトを解説します。
① 3/8oz(約10.5g / 10g):オカッパリのスタンダード
- 特徴・メリット:キャストがしやすく、底の様子を伝える「ボトム感知能力」も抜群。フォール(沈下)スピードも速すぎず遅すぎない、最も汎用性が高い重さです。
アーキーヘッドでもフットボールでも、店頭で最初に買うなら3/8oz(または10g)を選んでください。年中どこに行っても使えるオカッパリの基準です。
前章で紹介した「エバーグリーン キャスティングジグ(3/8oz)」や、グラム表記を採用している「ダイワ スティーズ フレックスフットボール(10g)」のどちらにも必ずラインナップされている、基本中の基本となるウエイトです。
② 1/2oz(約14g):ヘビーカバー・リアクション特化
- 特徴・メリット:重さを活かして、障害物を物理的に突き破るパワーを持ちます。また、ストン!と素早く落とすことで、バスにルアーを見切る隙を与えません。
分厚いゴミ溜まり(マットカバー)や、夏の水草の絨毯を「自重で突き破って」底まで一気に落としたい時にこの重さが活躍します。
また、視界の効くクリアウォーター(澄んだ水)において、目の前を猛スピードで落下させて魚の反射喰い(リアクションバイト)を強烈に誘発させたい時にも、この1/2oz(14g)以上のヘビーウエイトジグが牙を剥きます。
③ 1/4oz(約7g):食わせのライトカバー・シャロー攻略
- 特徴・メリット:着水音を小さく抑えることができ、水中を「フワッ」とゆっくり落として焦らすことができます。
プレッシャーが非常に高い小規模な野池や、水深が1メートル未満の浅い場所(シャロー)で、バスを驚かせずに表層〜中層付近をじっくり見せたい時に投入します。
自重が軽いため障害物の奥へ突っ込みすぎず、根掛かりを極限まで回避しながら優しくカバーを舐めるように探れるのが強みです。
(※なお、第2章でご紹介した「スモラバ」や「パワーフィネスジグ」などのコンパクト系は、オンス表記ではなく「2.7g〜4.7g」といった軽量なグラム表記が主流になります。)

4. 知らなきゃ損する「ラバーの素材」と「ガードのチューニング」
店頭に並ぶラバージグはそのまま使うこともできますが、素材の特徴を知り、ほんの少し「いじる(チューニングする)」だけで釣果がハネ上がります。
ラバーの2大素材:シリコンか?ファインラバー(ゴム)か?
現在市販されているラバージグの多くは「シリコンラバー」を採用しています。発色が美しくカラーバリエーションが豊富で、水中で一本一本がシャキッと強く張り、劣化しにくいのが特徴です。
一方、昔ながらの天然ゴムを使用した「ファインラバー」も根強い人気があります。水をよく含むため、シリコンよりも水中を「ドヨ〜ン」と艶かしく蠢き、独特な生々しい波動を出せるのが強みです。
ただし、ファインラバーは熱や紫外線に弱く、夏のタックルボックスに入れっぱなしにすると溶けて他のルアーとくっついてしまう弱点があります。そのため、初心者は保管が圧倒的にラクで扱いやすい「シリコンラバー」から揃えていきましょう。
カバージグに必須!ブラシガードの「カット」
アーキーヘッドなどのカバージグには根掛かりを防ぐためのブラシガードが付いていますが、「ガードが硬すぎて、バスが喰ってもフックが魚の口に刺さらない」というフッキングの悩みがよく起こります。
近年の現行ラバージグは最初から絶妙な硬さに設計されているものが多いため、まずはパッケージから出したそのままの状態で使い、根掛かりの多さやフッキング率を見ながら以下の2つの方法でハサミを入れて調整しましょう。
- V字カット(基本形)
ガードの先端を、フックの針先を中心にして「Vの字」に広がるように斜めにカットします。こうすることで、水中の障害物は左右へ綺麗に受け流しつつ、バスがルアーを噛んだ時はガードが素直に下へ倒れ込み、針先がスムーズに口内へ刺さりやすくなります。長さは針先よりわずかに(1〜2mm程度)長めに残すのがベストです。 - 間引き(根元から切る)
ちょっとしたアシや倒木の枝など、比較的障害物が薄い場所(ライトカバー)で使う場合、太いガードの本数が多すぎるとフッキングの大きな邪魔になります。その際は、ガードを根元から爪切りやハサミで数本ずつ切り取り(間引き)、ガード全体の硬さを柔らかく調整してあげましょう。(※ただし、欲張って全てのガードを根元から切ってしまうと、カバージグとしての回避能力がゼロになり根掛かり地獄に陥るので、2〜3本ずつ少しずつ硬さを確かめながらハサミを入れてください。)
5. トレーラーワームの組み合わせとおすすめワーム
ラバージグは、後ろにセットする「トレーラーワーム」の種類によって、ルアー全体の動きや性格が180度変わります。現代のバス釣りで外せない4つの王道ジャンルと、おすすめのワームをご紹介します。
① クロー系・ホッグ系(ザリガニ・エビ模倣)
- 特徴:バンザイするような大きな爪や、水流でパタパタと小刻みに動く複数のパーツが付いたワーム。ラバージグの最も王道であり、歴史的に最も実績の高い組み合わせです。
- 使いどころ:水底(ボトム)をメインに攻める時。アーキーヘッドやフットボールジグと組み合わせ、底を這い回り、敵を威嚇するザリガニやエビの動きをリアルに演出します。
ダイワ スティーズ ホグ(3inch / 3.6inch)
あらゆるラバージグと相性抜群の、ジャパンオリジナルの超定番ホッグワームです。フォール中にはカーリーテールが激しく水をかき回し、着底時には大きなアームが艶かしく開閉してバスを誘います。ボディに「フックセットアシストマーカー」という目印の線が入っているため、初心者でも一発でフックのど真ん中に真っ直ぐ刺せる親切設計が魅力です。
② チャンク系(分厚い高アピール形状)
- 特徴:ザリガニの大きな爪だけをクローズアップしたような、肉厚でペラペラとした平たいパーツが特徴。かつては豚の皮(ポーク)が主流でしたが、現在は保管がラクなワーム素材のチャンクが主流です。
- 使いどころ:ジグの沈むスピードを抑えてフワッとゆっくり落としたい時。また、着底した瞬間にラバーのフレア(広がり)と同調して、パーツを「ブルンッ!」と力強く倒れ込ませて強くアピールしたい時に使います。
レイドジャパン エグチャンク(3inch / 4inch)
現代のチャンク系ワームを牽引する大人気現行品です。フォール時には分厚い爪が団扇(うちわ)のように水を強烈に押し押し、濁った水質でも遠くからバスを呼び寄せます。
【刺し方の注意点】:エグチャンクを「固定式の通常ジグ」に合わせる場合は、頭の先端に針を薄く刺す「チョン掛け」にすることでパーツが自由自在に暴れ回ります。ただし、第2章で紹介した「フレックスフットボール」のような「オフセットフック仕様のジグ」に合わせる場合は、ワームがズレないよう、通常のテキサスリグと同じようにボディのど真ん中に真っ直ぐ通し刺しにしてください。
③ ギル系(扁平型・ブルーギル模倣)
- 特徴:丸くて平べったい、ブルーギルの幼魚にそっくりな平たい形状のワーム。デカバスを狂わせる最強のトレーラーとして近年のトレンドとなっています。
- 使いどころ:ブルーギルが群れる水草の周りやカバーを撃つ時はもちろん、中層でフワフワと漂わせるスイミングや、木の枝に引っ掛ける「吊るし」で絶大な威力を発揮します。
デプス ブルフラット(3inch / 3.8inch)
ブルーギル捕食型のデカバスを狂わせ続けている、現行最強のギル型ワームです。平らなボディが水流を面で大きく受けるため、ジグのフォールスピードを劇的に遅くできるのが最大のメリット。
ジグ単体ならストンと落ちてしまう場面でも、ブルフラットを刺すことでスローにフワフワと落とせるようになり、中層に浮いたやる気のないデカバスにじっくりルアーを見せて口を使わせることができます。
④ シャッドテール系(小魚模倣)
- 特徴:魚の尻尾のような平たいテールが付いており、巻くことでテールが左右にブルブルと小刻みに震えるワーム。
- 使いどころ:第2章でご紹介した、中層を巻いて泳がせる「スイムジグ」のトレーラー専用の組み合わせです。
ケイテック スイングインパクト ファット(3.8inch / 4.3inch)
世界中のプロアングラーがスイムジグの相棒として指名する、歴史的名作の現行ワームです。極めてわずかな水流でも、尻尾が左右にキビキビと小刻みにアクション。ボディ全体に刻まれた深いリブ(溝)が水をしっかりと掴むため、巻いた時にルアーの姿勢が横にブレず、真っ直ぐ綺麗な水平姿勢で小魚が泳ぐ姿を100%再現できます。
6. ラバージグの「3大アクション」
ラバージグにトレーラーをセットしたら、あとはフィールドで動かすだけです。デカバスの捕食スイッチを強制的にオンにする、基本にして最強の3大アクションをマスターしましょう。
- フォール(落とすだけ) ★バイトの7割はこれ!★
狙ったカバー(障害物)の際へ正確にキャストし、水底までルアーを真っ直ぐ落とし込むアクションです。
ラバージグは「落ちていく最中」と「着底した瞬間(ラバーがフワッと開く時)」に最も激しくアタリが出ます。着底後は5秒ほど動かさずにじっと待ち(ステイ)、ラバーが完全に開ききる時間を意図的に作ってあげるのが爆釣の秘訣です。 - ボトムバンピング(底トントン)
ルアーが着底した後、ロッドの先をチョン、チョンと上へ優しく跳ね上げ、水底でルアーを小さくジャンプさせる動かし方です。
フットボールジグで特に有効なアクションで、底でピョンピョンと跳ねて逃げ惑うザリガニや、小魚の動きを完璧に再現できます。移動距離をなるべく短く抑え、同じ場所で何度もトントンと叩くように誘うのがコツです。 - 中層スイミング(ジグスト・巻き)
ルアーを底まで落とさず、ロッドを一定のリズムで上下に優しく揺らしながら、リールをゆっくり巻いて中層を泳がせるテクニックです。
スイムジグやスモラバで劇的な効果を発揮します。水草の上をかすめるように泳がせたり、障害物の横をすり抜けさせることで、ブルーギルや小魚を追い回している高活性なデカバスを狂わせることができます。
7. フルサイズラバージグに最適なタックル
ラバージグの太い針をデカバスの硬い上顎に貫通させ、分厚い障害物から強引に引きずり出すためには、一般的なタックルではパワー不足でフッキングしません。ラバージグの性能を引き出すためのおすすめセッティングをご紹介します。
ロッド:MH(ミディアムヘビー)〜H(ヘビー)パワーのベイトロッド
ブラシガードの抵抗に負けず、太軸フックをしっかりと魚の口に突き刺すために、ロッドは「MH(ミディアムヘビー)からH(ヘビー)」の硬さ、長さは6.6ft〜7.2ft前後のベイトロッドが絶対条件となります。
シマノ 26 ゾディアス 1610M-2 / 172H-2
圧倒的なコストパフォーマンスを誇る現行の大人気ロッドです。3/8ozのジグを軽快に操り、カバー撃ちからボトムバンピングまでこなすなら「1610MH」。さらに分厚いヘビーカバーの最奥へ1/2oz以上のジグをねじ込むなら、強靭なバットパワーを持つ「172H」がベストチョイスです。
リール:ギア比7.1以上(ハイギア・エキストラハイギア)のベイトリール
ラバージグの釣りは、障害物に撃ち込んでアタリがなければすぐに回収するテンポの良さが命です。また、アタリを感じた瞬間に一瞬でラインのたるみを巻き取る必要があるため、ギア比が「7.1(HG)」または「8.1(XG)」以上のハイギアリールがおすすめです。
ダイワ 24 タトゥーラ TW 100H / 100XH
世界中のアングラーからタフさで絶大な信頼を得ているベイトリールです。高強度アルミフレームを採用しているため、ヘビーカバーからパワーで引きずり出す過酷なラバージグゲームでも歪みません。一巻きの回収が早い「XH(ギア比8.1)」はカバー撃ちの効率を極限まで高めてくれます。
ライン:フロロカーボンライン 14lb〜20lb
伸びの少ないPEラインも選択肢に入りますが、オカッパリで石や立木、アシの茎などあらゆる障害物(硬・軟問わず)と擦れることを考えると、根ズレ(耐摩耗性)に最も強い「フロロカーボンラインの14lb〜16lb(ヘビーカバーなら20lb)」が最もトラブルがなく安全です。
クレハ R18 フロロリミテッド
現行最高峰のフロロカーボンラインです。徹底的に強度と耐摩耗性が突き詰められており、複雑な障害物のエッジにラインが激しく擦れても簡単にはブレイクしません。それでいてしなやかなため、太糸特有のゴワつきがなくキャストしやすいのが特徴です。
コスパ重視なら:クレハ シーガー フロロマイスター
「コスパで選ぶならこれ一択」と言われる、全国のバサーが愛用する超大容量の最強コスパラインです。
格安ボビン巻きでありながら強度は極めて高く、フロロ特有の適度なハリと硬さがあるため、カバージグを操作しやすく根ズレにも非常に強いのが特徴です。カバー撃ちでラインが少しでも傷ついたら、価格を気にせずその場でガンガン巻き替えられるため、常にMAXの強度を維持してモンスターに挑めます。
8. スモラバに最適なタックル
先ほど紹介した「ダイワ スティーズ パワーフィネスジグ TYPEカバー」などの2.7g〜4.7gの軽量スモラバを使い、木の枝にラインを引っ掛けてヘビーカバーを中層で攻めるための特殊なタックルです。上記のベイトタックルでは軽すぎて投げられないため、以下のスピニングをおすすめします。
ロッド:MH(ミディアムヘビー)クラス以上の強靭なスピニングロッド
スモラバを扱うのにスピニングのMHパワーが必要な理由は、カバーの奥から太いPEラインの力技でデカバスを引きずり出すためです。
ダイワ スティーズ リアルコントロール S68MH-SV
パワーフィネスの釣りを極めるために作られた、ダイワの最高峰スピニングロッドです。軽量なスモラバを正確にカバーの枝へと送り込める繊細な操作性を持ちながら、フッキングした瞬間にデカバスをカバーの最奥から力技で引き剥がせる圧倒的なMHパワーのバットを備えています。
シマノ 22 エクスプライド 270MH+
PEラインを用いたヘビーカバー攻略(パワーフィネス)を想定して設計された、伝統的なパワースピニングロッドです。軽量なスモラバを扱いやすい繊細さをティップに持たせつつ、フッキングの瞬間には強靭なMH+のバットが機能し、生い茂るブッシュの最奥からモンスターを一気に引き剥がす圧倒的なパワーを誇ります。
リール:3000番クラスのハイギアスピニングリール
太いPEラインをトラブルなく十分に巻き取ることができ、強烈なフルパワーフッキング時にも内部ギアが歪まない剛性の高さが必要です。
シマノ 23 ストラディック C3000HG
リールの本体(ボディ)は軽量な2500番サイズのまま、太糸に対応する3000番サイズのスプールを搭載した、パワーフィネスに最適なコンパクト仕様モデルです。
高剛性なアルミローターと「HAGANEボディ」を採用しているため、ドラグを完全に締め込んでデカバスとゴリ巻きで力比べをするような過酷な負荷にも耐えうる、最強のタフリールです。
ライン:PEライン 1.5号〜2号(直結)
スモラバの吊るしでは、フロロカーボンではなく伸びが一切ない太いPEライン(1.5号〜2号)を、リーダーなしでルアーに直接結ぶ(直結)のがおすすめです。
これにより、カバーの枝にラインが擦れても絶対に切れず、遠距離でもブラシガードを余裕で貫通させる強烈なフッキングパワーを伝えることができます。
※PEラインは表面が非常に滑りやすいため、通常の結び方(クリンチノットなど)ではフッキングの衝撃で簡単に結び目がすっぽ抜けてしまいます。
必ず「パロマーノット」や「完全結び(漁師結び)」など、摩擦力が強くすっぽ抜けが起きないPE直結専用のノットでガッチリと結ぶようにしてください。
XBRAID アップグレード X8(1.5号 / 2号)
世界最高クラスの編み込み密度を誇る、現行最高峰の8本編みPEラインです。
表面が極めて滑らかなため、直結時のノットが寸分の隙もなく完璧に締め上がり、フッキング時の「摩擦熱による合わせ切れ」や「すっぽ抜け」を徹底的に防ぎます。
耐摩耗性に優れた特殊コーティングが施されているため、生い茂るブッシュやアシの茎にラインを何度も擦り付ける過酷な吊るし釣りでも、毛羽立ちにくく抜群の耐久性を誇ります。
まとめ:ラバージグでカバーの奥に潜むモンスターを引きずり出そう!
ラバージグの奥深さをご理解いただけたでしょうか。最後に現場で必ず実践してほしい重要ポイントを3行でまとめます。
- 形状:カバーを撃つなら「アーキー(先端アイ)」、底を叩くなら「フットボール(真上アイ)」。
- 重さ:オカッパリの絶対基準は「3/8oz(約10g)」。ここをベースに障害物の濃さで調整する。
- トレーラー:必ずセットし、ボトムなら「クロー・ホッグ系」、中層なら「ギル系」を使い分ける。
アタリ(バイト)は、フォール中にラインの沈みが急に止まったり、着底後に手元へ「コンッ」と伝わる違和感です。気づいたら一呼吸置いてラインのたるみを巻き取り、ロッドを思い切り上へあおってフルフッキングを決めてください!
根掛かりを恐れてカバーの「外側」ばかりを狙っていては、本当のモンスターには一生出会えません。
次の週末、太いフロロカーボンライン(14lb〜16lb)を巻いた強靭なベイトロッド(MH〜Hアクション)を握りしめ、誰も手を出さないような複雑なカバーの最奥へ、勇気を出してラバージグを撃ち込んでみてください。
ラインが「フッ……」と止まるあの妖しい違和感のあと、アワセた瞬間にロッドへ伝わる強烈な重量感。あのデカバスが激しく首を振る衝撃を、あなたにもフィールドで絶対に味わってほしいと心から願っています!



